里:実をいうと料理はあまり好きではないんです。どちらかというと工作が好きで(笑い)。だから、投稿している料理も工作のような料理が多いですね。基本的には自分で興味があるものや、子供たちからもらったアイディアをいかして作ったりしています。
――これから動画を作ろうと思っている人に、見てもらうためのコツなどのアドバイスをお願いします。
元:最初は編集などしなくてもいいと思います。日本人は「こんな下手な動画だと恥ずかしくて出せない」と考えてしまう人が多いのですが、出してみないとわかりません。多くの人に見てもらうためには、検索でひっかかりやすい言葉を使うのもポイント。動画なのですがキーワードとなるタイトルがつけやすい動画であった方がいいと思います。どんなにすごい映像でも検索できなければ見てもらえないし、なによりも一番重要な関連動画に表示されません。
とはいえ難しく考えずに、手持ちの機材でまずは日常を撮影して投稿することを繰り返して、手ごたえをつかめばいいと思います。例えば、単身赴任のお父さんにしゃべりかけるつもりで、共有と場として使うくらいの気持ちでいいんですよ。
――お仕事は今、完全に動画一本ですか。
元:今はこれ一本です。収入に関してはサラリーマン時代よりははるかに多いですね。家族5人が暮らしていける分の収入にはなっています。ただ、動画制作をしていると、引きこもりがちになって社会とのつながりがなくなってしまうので、奥さんはときどきパートにいっていますよ。
里:パート先で人と接することで息抜きをして人間味を取り戻しています(笑い)。顔出ししていないので、近所の人やパート先のたちも私がYouTubeで動画を投稿していることを知りません。YouTubeで有名な妄想グルメも近所では無名です(笑い)。それがとても幸せなことだと思います。
――最後に動画をやってよかったことはなんですか。
元:通勤もなく家に居られるので、子供の行事にも出られるようになりました。サラリーマン時代は問題が起きれば夜中でも出かけていきましたが、今はそういったストレスもありません。サラリーマン時代と比べると明らかに自由な時間が増えて、家族との時間が爆発的に増えたことがよかったですね。