「身をパウダーにしている」というルー大柴


ルー:日々スタディーですね。映画を見ていると、字幕があるじゃない。使えるかなとか、あります。ネタ帳はありますよ。たまに見て、フォゲットしないようにしています。

――ルー語は、英語の勉強にも役立ちそうですね。

ルー:TOEIC対策を教えてる先生が、日常会話に英単語を混ぜるルー語は、英単語を覚えるのに有効だと言っていましたよ。みなさんにもルー語をどんどん話してもらいたいですね。外国人は、英語を喋ったらブロークンでも聞いてくれますよね。心が通じあうじゃないですか。そこがベリーインポータントなんです。カーリッジ(勇気)を出さなきゃね。

 これからはグローバル社会。東京オリンピックもあって、外国の人がたくさん来るわけだから。ルー語から始めて、英語がペラペラ? になってもらいたいなと思います(笑い)。

――再ブレイクのきっかけもブログのルー語でしたね。

ルー:ブログを始めて、「藪からスティック」「寝耳にウォーター」とか書いていたら、ファイヤーがついちゃったんです(笑い)。高校生とか大学生が面白がってくれて。そのとき、勝手にルー語と名付けられたんですよね。

――ブレイクしてから再ブレイクまで10年近くありますが、その間にご苦労されたことは?

ルー:40代の頃ですね。いくつもレギュラー番組があったのに、ひとつ減りふたつ減り、ある日、まったくなくなってしまった。その後は舞台をやったりして、なんとか食べていたんですけど、自分自身も、あのルー大柴のくどいキャラクターに疲れていたんですね。だから全く違う方向にいきたいなと思っていたんですけど、過去の成功体験が邪魔をして、なにをしていいのかわからなくなっていたんです。

 50才くらいになって、今のマネジャーになったのがターニングポイントです。「こんなことをやっていたらダメだ」ということで、それから二人スリー脚でやり始めたんですよね。今までのルー大柴は捨てて、ニュー・ルー大柴に変わりましょうよと。

――具体的に、どんなことをされたんですか?

ルー:「ルーさんは英語と日本語をトゥギャザーできる」など、彼は私ができることを書き出したんです。引き出しがなかったから広げて、色々と勉強しましょうと。50才をすぎて再ブレイクなんて奇跡ですよね。ひとつひとつの仕事を、身をパウダーにしながら、ライフ懸命やるということですよ。それで少しずつ築いてきたんです。

 遅咲きで34才でブレイクしたときは、誰でもかかるはしかのようなもので、周りを意識しなかったんです。今考えると、台本をじっくり読まなかったり、準備を怠っていました。それを全部やるようになったんですね。インターネットで色々な社会情勢を調べるようになったりね。

――ニュー・ルー大柴さんは、まさに身をパウダーにしているんですね。

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン