国内

参院のキーマン・鴻池祥肇議員 山本太郎氏を高評価で食事も

 参院での安保法案採決が注目を集めるなか、特別委員会委員長を務める自民党の重鎮、鴻池祥肇(こうのいけ・よしただ、74歳)・参院議員の言動が話題を呼んでいる。

「法的安定性は関係ない」と失言した礒崎陽輔首相補佐官について「あの日に腹を切っておきゃいいんだ。きれいにシュッと切れた」と一刀両断したかと思えば、法案審議中に大阪でテレビ出演した安倍晋三首相に対しても「一国の首相としてどういったものか」と遠慮なし。

 官邸の顔色ばかり窺う自民党のなかでの歯に衣着せぬ発言は明らかに異彩を放っているが、“昼間の発言”にはこれでも気を使っていたようだ。

 というのも、9月2日夜に記者クラブの番記者たちを集めてオフレコ懇談会を開いた鴻池氏の発言の数々が「あまりに自由奔放過ぎる」と記者たちの間で話題になっているのだ。出席した記者が明かす。

「鴻池さんは両隣に女性記者がいてワインが進んだようで上機嫌になり、尼崎なまりの関西弁で野党の参院議員たちについてあけすけな人物評をはじめたのです」

 たとえば、維新の小野次郎議員は「黄色いメガネのおっさん」呼ばわり。

「なんでも鴻池さんは特別委員会の理事懇談会の席で、大阪維新の会の分裂騒動を山口組分裂に引っかけて、『大阪維新の会は、こうなったら山健組(山口組から離脱した団体)とくっつけばええんでないか?』と発言して爆笑を取ったそうなんですが、『黄色いおっさんだけは警察官僚OBだからかムッとしてた』とクサしていました」(同前)

 反対になぜか高評価なのが山本太郎議員。鴻池氏は以前、園遊会で天皇に手紙を手渡した山本議員宛てにナイフが届いた事件に際し、「切腹用の刀が送られたそうだ」と発言して物議を醸した。しかしその後、「先生、私を切らないでください」といってきた山本氏を気に入ったらしく、今では食事に連れて行くほどの仲らしい。この懇談会の席でも、

「委員会での質問もなかなかいい。特に良かったのが『原爆投下や大空襲はアメリカの戦争犯罪ではないか』という質問。あれにまともに答えられないのは、保守の堕落や」

 とべた褒めだったという。ちなみに、答えられなかったのは安倍首相である。

※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号

関連記事

トピックス

事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去とは…
《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン
“ボディビルダー”というもう一つの顔を持つ
《かまぼこ屋の若女将がエプロン脱いだらムキムキ》体重24キロ増減、“筋肉美”を求めて1年でボディビル大会入賞「きっかけは夫の一声でした」
NEWSポストセブン
チームを引っ張るドミニカ人留学生のエミールとユニオール(筆者撮影、以下同)
春の栃木大会「幸福の科学学園」がベスト8入り 元中日監督・森繁和氏の計らいで来日したドミニカ出身部員は「もともとクリスチャンだが幸福の科学のことも学んでいる」と語る
NEWSポストセブン
横山剣(右)と岩崎宏美の「昭和歌謡イイネ!」対談
【横山剣「昭和歌謡イイネ!」対談】岩崎宏美が語る『スター誕生!』秘話 毎週500人が参加したオーディション、トレードマークの「おかっぱ」を生んだディレクターの“暴言”
週刊ポスト
”乱闘騒ぎ”に巻き込まれたアイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」(取材者提供)
《現場に現れた“謎のパーカー集団”》『≠ME』イベントの“暴力沙汰”をファンが目撃「計画的で、手慣れた様子」「抽選箱を地面に叩きつけ…」トラブル一部始終
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン