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90年代ドラフトのドラマ 赤フン福留指名、憮然とする由伸等

 今年も10月22日に開催されたプロ野球ドラフト会議。過去50年の歴史の中で、歓喜と涙で綴られた運命のドラマが繰り返されてきた。ここでは1990年代のドラフトから、印象に残った場面を振り返ってみよう。

◆ドラフト下位にも宝が眠る イチローは「4位指名」だった【1991年】

 いまや世界的プレーヤーのイチローだが、愛工大名電高からオリックスには4位指名。一方の1位はこちらもメジャーリーグで活躍した田口壮だ。

◆ゴジラ松井をミスターが引き当てた! 後の「国民栄誉賞師弟」誕生【1992年】

 夏の甲子園で「5打席連続敬遠」を受けた怪物・松井秀喜(星稜高)は当然この年のドラフトの超目玉。中日、阪神、ダイエー、巨人の4球団が指名した。巨人は長嶋茂雄監督自らが抽選に臨んだ。シーズン順位によって巨人のクジ引き順は最後だったが、残り物に福はあった。

 交渉権獲得を確認すると、長嶋監督は右手の親指をグッと突き立てた。松井は少年時代からファンだったこともあり阪神を第一希望としていたが、この運命をすぐに受け入れた。2人の師弟関係は長嶋政権の黄金時代と共に続き、2013年には同時に国民栄誉賞を受賞する。

◆福留獲得に「赤フン」でゲン担ぎ 佐々木恭介監督の空回り【1995年】

 福留孝介(PL学園高)を7球団が1位指名。当たりクジを引いて「ヨッシャー!」と叫んだのは近鉄の新監督・佐々木恭介。赤フン着用も話題に。しかし福留は日本生命へ。

 ◆「ヤクルト濃厚」のはずが…… 高橋由伸が「巨人を逆指名」で憮然【1997年】

 ヤクルトと相思相愛といわれていた東京六大学リーグのスター、高橋由伸(慶応大)が巨人を逆指名。苦渋に満ちた表情は様々な憶測を呼び、「なんらかの大人の事情が働いた」という報道まで飛び交った。

◆甲子園春夏連覇の松坂をもぎ取った西武・東尾の豪腕【1998年】

 松坂大輔(横浜高)は横浜を強く志望していたが、西武が強行指名。横浜、日本ハムとの抽選になり、東尾修監督が引き当てた。東尾氏は松坂に自身の200勝記念ボールも贈った。

◆オリックス・スカウトが悲劇の自殺【1998年】

 新垣渚(沖縄水産高)は「ダイエー以外なら進学」と表明していたが、オリックスが強行指名。新垣サイドが改めて入団を拒否するなか、担当スカウト・三輪田勝利氏の遺体が那覇市内で発見された。葬儀にはイチローも駆け付けた。

※週刊ポスト2015年10月30日号

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