ライフ

「キレやすい人は優しくされると弱い」と心理分析の専門家

 身の回りにいる「困ったちゃん」に関する相談に、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)などのテレビ番組でお馴染みの東京未来大学・こども心理学部長である出口保行さんが、回答します。今回は、すぐに感情的になってしまう奥様を持つ旦那様のお悩みです。

【相談】
 妻の恵はちょっとしたことにも感情的になって、キーキー声をあげます。そうなると手に負えず、機嫌がよくなるのをただ待つしかありません。妻のヒステリーを何とかできないでしょうか? つらいです…。 (富山県・透・35才)

【回答】
 結婚して毎日一緒にいても、妻の何が地雷なのか、いまだわからない透さん。激昂する恵さんの横で、怒りが収まるまでひたすら“忍”の字で耐えるしかない。さぞかし大変なこととお察しします。

 透さんは恵さんを“ヒステリー”と表現していますが、ヒステリーというより、“キレやすい”というのが正しいのかもしれません。

 ヒステリーといえば、一般的に女性が感情的になって、キーキーと自分勝手なことをわめき散らす状態を指すことが多いようですが、精神医学でいう疾患のヒステリーにはこのような意味合いはありません。

 精神医学でのヒステリーとは、身体的にはまったく異常がないのに、言葉が出ない、手足が動かない、体の一部が痛いというものをいいます。ひどい時には意識がなくなって倒れたり、目が見えなくなることもあります。

 ですから、医学的見地からは、恵さんはヒステリーではありません。ただ、病気でないとはいっても、今の恵さんの状態は、同居する夫として何とかしたいですよね。実は、恵さんのように“キレやすい”人は、つねに「相手に攻撃されるかも」という恐れが根底にあります。ですから、先手必勝でキレて自分を防御している。

「何が地雷かわからない」というのも、普通の人はどうとも思わないようなことでも、過剰に反応するから。

 さらにキレたときに相手がどんな反応をするのかを見て、受け入れてくれない人は、交友関係からはどんどん排除していくのです。何ともやっかいなタイプですが、大声でわめき散らしても、攻撃性があるわけではありません。逆に気持ちは弱い人が多いのです。

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン