そうした状況下では、皇太子夫妻が長期滞在が必要となる海外公務を“名代”としてこなすためには、よほど入念な準備と条件が揃わなければ実現不可能なのだろう。天皇の学友で元共同通信記者の橋本明氏が語る。

「両陛下はご自身たちのお体に自信があるため、まだまだ天皇・皇后としての責務を果たしたいという思いは理解できます。だが、慰霊の旅は皇太子ご夫妻が引き継ぐべきです。それでも雅子妃殿下が復帰できていない状況を鑑みて“まだ次世代には任せられない”という危機感をお持ちなのでしょう。

 そろそろ皇太子殿下には、“次代の天皇”としてのご自覚を持ってほしいと願われていると思いますよ。殿下から両陛下に“安心して公務を減らしてください”と進言していただきたいですね」

 皇后が宮内記者会の質問に答えた誕生日文書には、皇太子夫妻への“無言のメッセージ”が隠されていると宮内庁関係者は受け止めたという。

「愛子さまに関する記述はありましたが、皇太子ご夫妻に対しての言葉はありませんでした。これは皇后陛下から皇太子ご夫妻への“激励”なのではないでしょうか」

※週刊ポスト2015年11月6日号

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