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飼い犬の数減少 急速に進む「人間の高齢化」の影響が大きい

 犬派か猫派か──同じペットでありながら、なぜか好みがはっきり分かれるこの論争。一般社団法人ペットフード協会が1994年から実施してきた全国調査(平成26年)によれば、これまでは飼育数で犬が猫を上回っていたが、この数年間で犬が激減、その差がかなり詰まってきているという。

 2011年に1194万頭いた飼い犬は2014年には1035万頭にまで減少。逆に飼い猫は2011年の960万頭から2014年には996万頭に増加しており、2015年中にも猫の飼育数が犬を追い抜きそうな勢いなのだ。

 同協会の調査によれば、犬の寿命は2010年の13.87歳から2014年には14.17歳に。猫も2010年の14.36歳から2014年には14.82歳に延びている。犬は大型になるほど寿命が短い傾向がある。

 飼い犬の減少には、急速に進む“人間の高齢化”の影響が大きいという。ペットフード協会名誉会長・越村義雄氏がいう。

「年代別に見ると、犬の飼い主は50代以上が全体の6割を占めています。1990年代後半の小型犬ブーム時に飼い始めた犬が寿命を迎えていますが、飼い主自身が高齢のため“今から飼い始めても最期まで面倒を見られない”ということで、新たに飼い始めることを躊躇する人が多くなってきている。結果、犬の飼育数が減少し続けていると思われます。

 さらに高齢者にとって犬の散歩は重労働ですが、猫なら世話の負担が軽く、単身者でも飼いやすいという利点がある。それも犬が減り、猫が増える一因になっている」

 8年前にソフトバンクのCMに登場した「お父さん犬」が一大ブームを巻き起こしたが、近頃は猫のCMが急増している。Y!モバイルの「マッサージ猫」、旅する「じゃらん猫」など、テレビで猫を見ない日はないほどだ。

 書店では猫の写真集や書籍が大売れし、〈猫、犬を逆転の勢い〉と、猫の飼育数が犬の飼育数を上回りそうだと報じた朝日新聞の記事によれば、かつては犬が8割を占めていた動物プロダクションへの出演依頼が、今では猫が6割で逆転しているという。

※週刊ポスト2015年11月13日号

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