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インフルエンザ予防接種 メリットとリスクを小児科医解説

 インフルエンザは予防接種をしても、100%防げるものではないという。それが、接種を迷う理由のひとつだろう。

 千葉県に住む40代の主婦が言う。

「去年、小学生の息子と一緒に受けました。そのおかげか私はインフルエンザにならなかったけど、息子はかかってしまって1週間も学校を休みました。その理由についてお医者さんを問い詰めたら、予防接種で受けたのとは違う型のインフルエンザにかかってしまったらしいんです。しかも、予防接種は型を選べないって言うし、全部に対応していないんだったら賭けみたいなものですよね」

 たしかに、ワクチンはその年の流行を予測して作られるので、私たちが接種するワクチンを選ぶことはできない。大和高田市立病院小児科医の清益功浩さんが語る。

「流行を予測して作られた『ワクチン株』と、実際に流行る『流行株』が異なれば、その効果はもちろん乏しくなります。今年も例年通りにインフルエンザは流行するでしょうが、価格上昇による接種率の低下や、ワクチン株と流行株が違った場合、大流行を引き起こす可能性があります」(清益さん・以下「」内同)

 費用がかかる、効果が100%ではない、迷う理由はいろいろあるが、やっぱり不安なのは、ワクチン接種の副作用だ。大阪在住の35才の会社員女性は、「息子には絶対に打たせたくない」と強く決めている。

「保育園から接種するよう言われますが、ワクチンに含まれる保存剤が原因で発達障害になることもあるって聞きました。絶対に受けさせたくないから、“アレルギーがあるので受けられない”と言い訳しています」

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