では、日々の生活でどんなことに気をつければいいのか? シャンプーは指の腹でやさしく。頭皮を傷つけないように、指の腹を使って頭皮が動くぐらいの力で、もむようにマッサージするのが鉄則。
かくた皮膚科クリニック院長の角田美英さんがアドバイスする。
「シャンプーの量は小さじ1杯程度が適量です。水を少量加えて手で軽く泡立てましょう。泡立てずにそのままシャンプーしてしまうと、頭皮への刺激が強すぎます。リンスやコンディショナーは毛穴を詰まらせるので、頭皮につかないよう、髪の毛の途中からつけるのがポイントです」
洗った後のすすぎ方にも気をつけたい。たっぷりのお湯で、生え際からうなじまで流し残しがないことは基本中の基本。
「お湯の温度は38~39℃ぐらい。頭皮は熱に弱く、40℃以上だと必要な皮脂まで流してしまい、頭皮を乾燥させてしまいます。すすぎ時間は少なくとも3分間はキープしてください」(角田さん)
ドライヤーは髪を傷めるので自然乾燥させる人もいるが、「髪を乾かさないのはNG」だと角田さんは続ける。
「濡れたままでいると、多湿を好むカビ、マラセチア菌が増殖し、頭皮環境の悪化につながるのですぐに乾かしましょう。夏は冷風、秋冬は温風でもワット数や風力が弱い設定にし、指で根元を立ち上げる。ドライヤーの先は頭皮から20cmは離し、一か所に風を当てずに全体にまんべんなく風を当ててください」
※女性セブン2015年11月19日号