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杉下茂氏 セ・リーグの打者は小さくまとまった優等生が多い

 往年のレジェンド選手たちが球界の問題をズバリと突く短期連載。今回は「フォークの神様」と称される杉下茂氏が、いまのプロ野球選手、特に打者に物申す。

 * * *
 今の選手には個性がなさすぎます。投手も打者もそうだが、もっと「野性味」のある選手に出てきてもらいたいものです。これはコーチが作ってくれるものではありません。

 まだマシなのはパ・リーグの打者でしょうか。ソフトバンクの柳田悠岐、日本ハムの中田翔、西武の森友哉といった思い切りのいい選手がようやく出てきました。しかし反対に、セ・リーグは上手くやろうとしているのか、小さくまとまった優等生選手が多いように思いますね。

 こういう選手は投手としての立場からいわせてもらうと、非常に対処しやすいのです。それに今は1番から9番まで同じようなタイプの選手が並んでいる。1人抑えれば全員を同じように打ち取れます。主力の攻め方がわかれば、あとは簡単でしょうね。

 昔の打者はそれぞれが自分のバッティングをしていましたよ。1番から9番まで違うタイプの打者が並んでいた。監督はその個性を生かしてオーダーを組んだものです。

 だから投げていて楽しかった。特に巨人戦、川上(哲治)さんとの対戦は楽しみでしたね。私は川上さんをど真ん中のストレート3球で打ち取れる投手を目指してやっていました。これでもか、これでもかと、チームの勝敗を度外視して向かっていきましたよ。みんな弾き返されましたけどね(笑い)。

 1番の与那嶺(要)から下位の広岡(達朗)、藤尾(茂)までそれぞれ全く違った個性があって気が抜けなかったし、どこからでも得点チャンスに繋がる打線で怖さもありました。今の打者は、もっと「自分」というものを作らないといけませんね。

◆すぎした・しげる/1925年、東京府生まれ。中日、大毎で活躍。日本初の本格フォークボーラーとされ、「フォークの神様」と称される。

※週刊ポスト2015年11月27日・12月4日号

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