ライフ

九州のレストラン列車「おれんじ食堂」 食材も木材も地元産

「おれんじ食堂」で堪能できるコース仕立てディナー

 美しい風景とご当地の味を堪能できる「秋の列車旅」。8月8日にデビューしたJR九州の『或る列車』では、九州各地から厳選した食材が使用されたコースが堪能できるなど、「グルメ列車」の注目度が高まっている。2013年の春に登場し、レストラン列車ブームの火付け役となった『おれんじ食堂』(肥薩おれんじ鉄道)もまた、地産地消がキーワードだ。

 熊本と鹿児島を結ぶ九州西海岸で運行し、食材やお酒から内装に使われている木材まで、とことん「地元産」にこだわっている。

 1日4便が運行されているが、第3便のクルージングディナーでは、不知火海のアイゴや長島地蛸、八代産の二見大長茄子、出水産の赤鶏、鹿児島産の黒豚など、地域の伝統食材を洋食仕立てにして提供する。近海で獲れた足赤エビや天然鯛、貝類のカルトッチョ(ホイル包みの蒸し焼き)は魚介の旨みが出汁に溶けだし、ふわりと抜ける潮の香りに、車窓から望む美しい海の景色が重なる。

 途中駅では地元の人々が開くマルシェ(市場)で触れ合い、特産品のお土産がもらえるお楽しみもある。家に帰ってからも九州の美味を味わうことができる、粋なおもてなしだ。

◆おれんじ食堂(肥薩おれんじ鉄道)
【区間・料金】新八代・八代(熊本)~川内(鹿児島)約1時間半~約4時間。6500円~2万1000円。1日4便/1便:ブレックファスト、2便:スペシャルランチ、3便:クルージングディナー、4便:おれんじバー。【運行】金・土・日・祝・8月10~12日。【予約】JRの主要窓口などで乗車1か月前から受付。

撮影■石井雄司

※週刊ポスト2015年11月27日・12月4日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

奈良公園で盗撮したのではないかと問題視されている写真(左)と、盗撮トラブルで“写真撮影禁止”を決断したある有名神社(左・SNSより、右・公式SNSより)
《観光地で相次ぐ“盗撮”問題》奈良・シカの次は大阪・今宮戎神社 “福娘盗撮トラブル”に苦渋の「敷地内で人物の撮影一切禁止」を決断 神社側は「ご奉仕行為の妨げとなる」
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
《“手術中に亡くなるかも”から10年》79歳になった大木凡人さん 映画にも悪役で出演「求められるのは嬉しいこと」芸歴50年超の現役司会者の現在
NEWSポストセブン
花の井役を演じる小芝風花(NHKホームページより)
“清純派女優”小芝風花が大河『べらぼう』で“妖艶な遊女”役を好演 中国在住の実父に「異国まで届く評判」聞いた
NEWSポストセブン
第一子を出産した真美子さんと大谷
《デコピンと「ゆったり服」でお出かけ》真美子さん、大谷翔平が明かした「病院通い」に心配の声も…出産直前に見られていた「ポルシェで元気そうな外出」
NEWSポストセブン
2000年代からテレビや雑誌の辛口ファッションチェックで広く知られるようになったドン小西さん
《今夏の再婚を告白》デザイナー・ドン小西さんが選んだお相手は元妻「今年70になります」「やっぱり中身だなあ」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「王子と寝ろ」突然のバス事故で“余命4日”ののち命を絶った女性…告発していた“エプスタイン事件”【11歳を含む未成年者250名以上が被害に】
NEWSポストセブン
世界中を旅するロリィタモデルの夕霧わかなさん。身長は133センチ
「毎朝起きると服が血まみれに…」身長133センチのロリィタモデル・夕霧わかな(25)が明かした“アトピーの苦悩”、「両親は可哀想と写真を残していない」オシャレを諦めた過去
NEWSポストセブン
キャンパスライフをスタートされた悠仁さま
《5000字超えの意見書が…》悠仁さまが通う筑波大で警備強化、出入り口封鎖も 一般学生からは「厳しすぎて不便」との声
週刊ポスト
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
エライザちゃんと両親。Facebookには「どうか、みんな、ベイビーを強く抱きしめ、側から離れないでくれ。この悲しみは耐えられない」と綴っている(SNSより)
「この悲しみは耐えられない」生後7か月の赤ちゃんを愛犬・ピットブルが咬殺 議論を呼ぶ“スイッチが入ると相手が死ぬまで離さない”危険性【米国で悲劇、国内の規制は?】
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン