だが妻を信じた小番被告は、セクハラで訴えようと「台本」を作成。内容は、〈周到な準備で拒めないようにして姦淫した卑劣な行為。絶対許さねえぞ〉。

 ところがあろうことか、妻がこの「台本」を不倫相手であるB氏に送信。しかも「旦那に送ろうとしたものです。読まずに消してください」と慌てた様子のメールまで送っている。本当に誤送信だったのかはわからないが、これが悲劇の引き金となる。

 妻からその事実を聞いた小番被告は「手の内を知られた」と慌てるが、逆に「今なら相手も焦っている」と考えて事務所に乗り込むことを決意してしまう。

 B氏と対面すると「(性交は)無理やりでない」と釈明されたことに怒りが爆発。顔面を殴って失神させ、陰茎を枝切りはさみで切断してしまう。錯乱するB氏に小番被告は「切ったんです。あなたが強姦したからですよ」と笑い声をあげ、切った陰茎をトイレに捨てたという。

 検察は、「妻が弁護士からムリヤリ性的関係を迫られたと、被告が思い込んだこと」が犯行のきっかけと主張した。冒頭陳述を聞く限りでは男性は2人とも“被害者”に思えてしまう事件だが、小番被告が心境を明かすことはなかった。心境について担当弁護士に問うも「個別の案件についてはお答えできません」とノーコメントだった。いまもB氏は小便器で排尿ができず、生殖機能が失われたことも明らかにされた。大西洋一弁護士の解説。

「冒頭陳述の25分という長さは異例です。今後は被告人質問とともに妻やB氏の証人尋問が実現するかが焦点になる。実質的な審理は年明け以降になるはずです」

 今後も検事の生々しい陳述が繰り返されそうだ。

※週刊ポスト2015年12月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

垂秀夫・前駐中国大使が中国出身女性と“二重生活”を送っている現場をキャッチ(写真/共同通信社)
「対中強硬派」として知られる垂秀夫・前駐中国大使、秘かに中国出身女性のマンションに通う“二重生活”疑惑 母子と“もう一つの家族”を築く現場をキャッチ
週刊ポスト
吉岡里帆と渡辺えりの意外な関係とは
《小劇場から大河ドラマ女優に》吉岡里帆が大御所女優を“骨抜きにした芝居”「面識ない渡辺えりからの直接オファー」から生まれた意外な関係
NEWSポストセブン
政界サラブレッドの岸信千世氏(中央)
【衆院選注目選挙区ルポ・山口2区】自民と中道の一騎打ち 安倍元首相の甥・岸信千世氏は昭恵夫人の隣で“失態” 「安倍氏の威光と高市人気におんぶにだっこ」の選挙戦
週刊ポスト
前回総選挙では比例復活もできずに落選した橋本岳氏
【衆院選注目選挙区ルポ・岡山4区】中道前職・柚木道義氏に、橋本龍太郎元首相の次男・橋本岳氏、国民と共産の新人がぶつかる 返り咲きを目指す自民・橋本氏は“初めてのドブ板選挙”
週刊ポスト
子供の頃から羽生(右)を手本に滑っていたアメリカのイリア・マリニン(写真/アフロ)
《ミラノ・コルティナ五輪フィギュア男子》金メダル大本命“4回転の神”イリア・マリニンは「ゆづファン」 衣装やフィニッシュポーズを真似したことも 
女性セブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「横たわる少女の横で四つん這いに…」アンドリュー元王子、衝撃画像が公開に…エプスタインと夫婦でズブズブで「英王室から追放しろ」 
NEWSポストセブン
しきりに高市内閣の“側近”であることをアピールした萩生田光一氏
【衆院選注目選挙区ルポ・東京24区】公明党の地盤が固い八王子 自民・萩生田光一氏は政権幹部を動員して“高市首相の側近”アピール 最大のライバルは中道の新人・細貝悠氏
週刊ポスト
皮膚科の医師だった佐藤容疑者
収賄容疑で逮捕された東大教授の接待現場 “普段は仏頂面”な医学界の権威が見せた二面性「年甲斐もない異様なはしゃぎ方」
女性セブン
「大谷ファミリー」の活動指針が徐々に明らかになりつつある
《家族でハワイに行ける成長ぶり》大谷翔平が長女をインスタに掲載する「価値観の変化」…真美子さんは「教育分野に興味」
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏とエプスタイン元被告(時事通信フォト)
「13歳で拉致され、男たち3人に襲われた」「島から脱出する条件はあられもない姿を撮らせること」被害女性が必死に訴えていた“黙殺された証言”【エプスタイン文書300万ページ新たに公開】
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《司忍組長、84歳の誕生日会に密着》胡蝶蘭、鯛、枡酒にコンパニオンが大挙 警察、メディアが関心を寄せる「山口組重要文書」の存在
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! スクープ!前駐中国大使が「中国女性と親密」ほか
「週刊ポスト」本日発売! スクープ!前駐中国大使が「中国女性と親密」ほか
NEWSポストセブン