ライフ

陰が極まって陽に転じる冬至 食事と入浴で陽のエネルギーを

 大掃除の季節がやってきたが、できれば、浴室の大掃除は冬至の日までに済ませておきたいと語るのは、ユミリーこと風水建築デザイナーの直居由美里さん。食事と入浴で「陽」のエネルギーが得られる理由を解説してもらった。

 * * *
 陰陽五行を基本とする東洋占術では、冬至を重視します。冬至は二十四節気のひとつで、今年は12月22日です。

 陽のピークが夏至で、陰のピークが冬至。この2つの日に陰陽が反転します。冬至までは陰が伸びる一方だったのが、陽が生じて少しずつ伸びていくのです。

 陽が伸びるといっても、冬至が過ぎても寒さは厳しくなる一方ですから、陽の力を意識しにくいのですが、日の出から日没までの時間は徐々に長くなっていきます。

 日本より北に位置するヨーロッパの国々では、太陽の力が最も弱まった日を過ぎたことをお祝いする風習がありました。これがキリスト教と合体してクリスマスになりました。厳しい冬を耐え抜かなくてはならない北国の人々にとって、クリスマスは一年で最も重要な行事です。

 易では、地雷復という卦が冬至を象徴します。「一陽来復」という言葉は地雷復の「復」で、ひとつの陽が生じて再び春が巡ってくることを示します。人生にたとえれば、不遇の時が過ぎ運気が徐々に上昇している状態です。

 風水の発祥の地である中国では、冬至を一年のスタートとしていた時代もありました。そのため春節(旧暦の正月)と同じぐらい冬至が重視されます。寺院ではお祭りが執り行われ、庶民も神や祖先を祀り、一家で宴を開きます。メニューは中国の北方ではギョーザ、南方ではワンタンや団子。由来には諸説あります。

 まず、丸いワンタンの形が鶏の卵のようで、天地ができあがる時の混沌とした状況に似ているため、冬至に食べるという説。また、寒さで耳が凍傷になっている人を救うために名医が体を温める作用のある羊肉や唐辛子入りの耳の形をしたギョーザを作ったのが始まりともいわれています。

関連キーワード

関連記事

トピックス

1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
『あんぱん』“豪ちゃん”役の細田佳央太(写真提供/NHK)
『あんぱん』“豪ちゃん”役・細田佳央太が明かす河合優実への絶対的な信頼 「蘭子さんには前を向いて自分の幸せを第一にしてほしい。豪もきっとそう思ったはず」
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/五十嵐美弥)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン