「水曜日です。その時は、もう少し遅い時間でした。9時22分から10時32分まで。この時は、私も暗がりで見失ってしまったのですが、帰って来たときにこのワゴン車から降りました」(探偵)
そういえば、水曜日、妻は夕食後にジムへ腹ごなしのウオーキングに行くと言っていたなぁ…。
「ジムはちょこちょこ行き出した時に、“なんでこんな遅い時間に?”と聞いたら妻は“夜だけの会員の方が割安なのよ”とか言っていた。それも浮気のカムフラージュだったなんて、言葉が見つかりませんでした。
結局、探偵への依頼はここで終了。探偵は証拠の写真やワゴン車のナンバーも提供してくれましたが、そこから相手を調べることもなく、もちろん、妻に当たってみることもなく、それらの資料はしまいこんだままです。今は普通にいい夫婦をやっています。ゲームは集中できなくなってやめました」
その後妻との間に子供をもうけたヒロシはこうつぶやく。
「死ぬまでには、一度真相を聞いてみたい(笑い)。そのために、あの時の写真を、ぼくは今も持ち続けているのかもしれません…」
※女性セブン2016年1月7・14日号