国内

藤原正彦氏 小学校では英語より国語を徹底的に勉強するべき

言論テレビで対談する櫻井よしこ氏と藤原正彦氏

 ジャーナリスト・櫻井よしこ氏がキャスターを務めるインターネット番組『言論テレビ「櫻LIVE」』から、同番組の協力のもと、藤原正彦氏との対談のエッセンスを紹介しよう。藤原氏はお茶の水女子大学名誉教授で、数学者、エッセイストとして知られ、『国家の品格』のベストセラーを持つ。「日本人の品格」や「教育問題」などを櫻井氏と語り合った。

 * * *
櫻井:私たち日本人が、21世紀の世界をリードする価値観を提示しうるんじゃないかと思うんですが、藤原さんどうですか。

藤原:日本人の品格っていうのは色々ありますね。例えば情緒深いとか、道徳が素晴らしいとか。

櫻井:人を思いやる気持ちですね。優しさです。

藤原:最近、世界の人たちがそれをわかってきました。日本はすごい、欧米よりもはるかにすごいということをですね。だから最近では、世界で一番訪れたい都市が京都になって、一番住みたい街が東京になっているんです。

櫻井:日本人のことが大好きっていう世論調査も……。

藤原:増えています。でもこれは、中国に感謝しないといけないんですね。(中国は)世界中で評判を落として、その対照で、同じような顔をしてるのに日本が世界一。ビリと1位です。本当に中国に足向けて寝られないんです。

櫻井:(笑)。

藤原:だけど、日本人の道徳の素晴らしさや、「もののあはれ」などは、まだ世界に理解されていないんです。あるいは惻隠の情。これは武士道精神の中核です。弱者への同情、共感、涙です。さらに、卑怯を憎む心。こういうものを世界に訴えていくべきですね。

櫻井:難しいのは、私たちは武士道や惻隠の情、思いやりといった価値観を活かしながら、21世紀の今、どうやって国際社会の中で生きていくかという問題があることです。

 中国との対立も考えると、日本らしさ、日本の文明の素晴らしさ、文化の素晴らしさを活かしながら、どうやって21世紀の熾烈な激変しつつある国際社会の中で生き残っていくか、私たちのイニシアチブを発揮していくかということです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
若隆景
序盤2敗の若隆景「大関獲り」のハードルはどこまで下がる? 協会に影響力残す琴風氏が「私は31勝で上がった」とコメントする理由 ロンドン公演を控え“唯一の希望”に
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン