しかし昨年、阿部はコンバート失敗から大不振に陥り、散々なシーズンだった。そのためか今年は初の単独トレを敢行。阿部と離れた坂本と長野は村田修一と實松一成を迎え、新たに「サカチョー組」を結成した。
「内海たちも距離を置いてグアムから沖縄に拠点を移した。事実上阿部組は解体されたと見られています」(巨人担当記者)
一方の「チームヨシノブ」。実は早い段階で今年の自主トレの宿泊先なども決まっていたが急転直下の監督就任により高橋が引退。慶大の後輩・伊藤隼太(阪神)を組み込むなど一大派閥だったが、こちらも分裂した。
ただ派閥のメンバーにとっては、早速恩恵を受ける結果になった。隠善智也は引退して球団広報として職を得た。そして片岡治大のFAの際の人的補償で西武へやられていた脇谷亮太は高橋監督になったためか、古巣に戻ることができた。
「残る中井大介、辻東倫、伊藤らが細々と活動。派閥としては小粒になったが、辻は以前から高橋に気に入られているし、伊藤も考えようによっては巨人移籍の芽が出てきたかも」(同前)
※週刊ポスト2016年2月5日号