芸能

中居プロデューサーも一安心 ブサイクじゃなかった舞祭組

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、いよいよカレンダー発売のキスマイの、舞祭組に注目。

 * * *
 3月9日(水)発売予定のジャニーズ事務所公認『Kis-My-Ft2 Calendar 2016.4→2017.3』(発行・小学館)の早刷りを一足先にチェックする機会に恵まれた。

 今回は、持ち歩くこともできるダイアリー型ウイークリーカレンダーに、メンバーの大アップ写真&直筆メッセージが記された卓上型マンスリーカレンダーが付いた豪華セット。発売前から話題になっていて、amazonのカレンダー売れ筋ランキングでも1位をほぼキープし続けている。

 Kis-My-Ft2(以下、キスマイ)は、今年、デビュー5周年。2011年2月12日、国立代々木競技場第一体育館で開催された単独コンサート「Kis-My-Ftに逢えるde Show vol.3」昼公演のMC中、人気ジャニーズJr.の安井謙太郎くんがステージまで運んできた茶封筒に入っていたのは、「今夏デビュー」と赤文字で書かれた一文。ジャニー喜多川社長からの直筆メッセージだった。

 ステージ中央でメンバー7人が雄叫びをあげ、抱き合ったり、ステージの花道を駆け回っていた様子は、担当記者たちの目に、いまでも焼き付いている名場面である。

 その1か月後に東日本大震災が起こり、5月に予定されていたと言われるCDデビューは8月10日にずれこんだが、今年3月16日にリリースされるシングル『Gravity』までの15作は全てオリコンのシングルチャートで1位を獲得。アルバムやDVD、Blu-rayなども全て1位を記録して、いまに至る。

 直系の先輩、SMAPに倣い、デビュー直後からバラエティー番組でしごかれていたキスマイだが、本業の歌番組では、“前の3人”(北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太)と“後ろの4人”(千賀健永、宮田俊哉、横尾渉、二階堂高嗣)との間に、衣裳の色やデザイン、歌割り、振り付けのフォーメーションなどで明らかな格差があった。

 結成してからCDデビューするまでがジャニーズ史の中でもっとも長く、「苦労人」「下積みが長い」と言われたキスマイが、「7人揃って、やっとデビューできたのに、なぜこんな格差が?」と多くのファンから心配する声が聞こえていたのも事実。ジャニーズJr.時代、千賀健永がセンターをとるオリジナル曲もあったし、逆に玉森裕太がいまほど目立っていない時代を知るファンは余計そう感じたことだろう。

 CDデビューしてからもしばらくは、「キスマイ」と言えば「格差」というワードが付いてまわっていたのである。

 もちろん、“後ろの4人”は納得がいっていなかっただろうし、不安もあったと思う。年長の北山宏光に取材をした際、彼のところには“後ろの4人”から「どうにかならないか」との強い要望があったとも聞く。
 
 その後のキスマイのキーワードと言えば「ブサイク」だろう。ネットで「キスマイ」と入れると関連ワードのトップに出て来るのが「ブサイク」。それを逆手にとった冠番組『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)までスタートした。

関連記事

トピックス

二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
4月3日にデビュー40周年を迎えた荻野目洋子
【デビュー40周年】荻野目洋子 『ダンシング・ヒーロー』再ヒットのきっかけ“バブリーダンス”への感謝「幅広い世代の方と繋がることができた」
週刊ポスト
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
小野寺さんが1日目に行った施術は―
【スキンブースター】皮下に注射で製剤を注入する施術。顔全体と首に「ジュベルック」、ほうれい線に「リジュラン」、額・目尻・頰に「ボトックス」を注入。【高周波・レーザー治療】「レガートⅡ」「フラクショナルレーザー」というマシンによる治療でたるみやしわを改善
韓国2泊3日「プチ整形&エステ旅行」【完結編】 挑戦した54才女性は「少なくとも10才は若返ったと思います!」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン