出演作はドラマと映画を合わせて40本を超え、嵐のメンバーの中でも最多出演を数える。その作品すべてに二宮は同じ姿勢で臨んできた。2014年、進学校の弱小野球部を描いたテレビドラマ『弱くても勝てます』(日本テレビ系)に主演したときのこと。当時、彼はこう話していた。
「自分が演じる役に興味がないんですよ。このドラマの主人公がどういう人物で、野球部の監督がどういう存在であるとか、ほとんど考えない。おれ、前もってイメージとかしないんで」
2008年、テレビドラマ『流星の絆』(TBS系)で約1年ぶりに役者の仕事をした際、芝居への渇望感を問われた二宮の答えは、「まったくありません」。スポーツ紙記者が語る。
「取材者泣かせな人なんですよね(笑い)。役柄や演技のこだわりを聞いても、“そんなのないです”というひと言で終わり。“監督に言われた通りにやることが究極の目標です”って。無色透明というか、自己主張がないんです」
それでいて二宮は撮影現場でNGをほとんど出さない。吉永は二宮の不思議な芝居についてこう話していた。
「和也さんは現場で練習している姿は一切見ない。なのに一度も間違えずにできてしまう。こんな役者見たことない」
※女性セブン2016年3月24日号