奥さんが頑張ってダイエット料理を作っても、ダイエットメニューというと、油が少ない、味が薄い…と箸をつけなかったり、隠れて違うものを食べる夫は多く、「ちっとも痩せない」――妻たちのそんな声を多く受けて、一見ガッツリ系で食欲を奪わず、糖質は低めの「やせおか」メニューを考えたと、著者の柳澤さんは語る。夫だけでなく、肥満気味の子供に食べさせるレシピとしても好評だという。
ルールも3つだけと簡単。
【1】きのこや海藻類も野菜に含め、最初に野菜をしっかりと食べる。
【2】カロリーを気にせず、肉や魚もきちんと食べ、大豆製品でもたんぱく質をしっかりとる。
【3】炭水化物は控えめにして、最後に食べる。
この順番で食べると、炭水化物を食べ過ぎず、否が応でも糖質は控えめになる仕組みだ。
実際、食物繊維のある野菜、肉や魚などの主菜(たんぱく質)、主食(炭水化物)の順番で食べる「食べる順番ダイエット」は、太りにくい上に、糖尿病患者の食後高血糖も改善すると日本の研究グループが提唱していたが、米国でも昨年7月、ワイルコーネル医科大学の研究チームによって効果が示されている。
「数品のおかずを少しずつ食べることでバランスよく食べられますし、痩せたい人のためだけでなく、ヘルシーな常備菜として、作り分けしなくて済むので長続きできます。お子さまにもお砂糖たっぷりの甘いおかずではなく、若いうちからこういう健康的な食べグセをつけてあげると、太らずアンチエイジングになるのでいいと思います」(柳澤さん)
特に外食ランチでは時間がない分、丼物やラーメン、カレーなど、手軽だけど糖質たっぷりなモノに偏りがち。作りおきおかずを詰めるだけのお弁当なら、時短も減量も叶えてくれる。新生活スタートのこの機会に、チャレンジしてみてもいいかもしれない。