芸能

D.フジオカは「ショーンKが憧れていたものが備わってる」

人気の秘密は「ミステリアスな転校生」

 連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)の五代友厚役で社会現象を巻き起こしたディーン・フジオカ(35才)。続くドラマ『ダメな私に恋してください』(TBS系)でのドS上司役で人気を不動のものとし、CDも発売した。そして──。

《この春、お花見に呼びたい芸能人は?》。女性情報サイトが行ったアンケートでは、事務所の先輩・福山雅治(47才)をおさえて堂々の1位にランクイン! コラムニストの今井舞さんは、白熱するディーン人気をこう分析する。

「なんだこれはという“黒船感”は、一躍話題となったショーンK(48才)と同じにおいがしますよね。むしろ、世界を股にかけた“出自”や細マッチョで高身長でスッとした鼻筋という“風貌”など、ショーンKが憧れていたものすべてがディーン・フジオカにはナチュラルボーンで備わっています」

 中国武術やボクシングに長け、音楽制作や演奏、映画監督もこなすディーン。そして英語、広東語、北京語、バハサインドネシア語と5か国語のマルチリンガル…。これでもかってくらいの肩書きが目白押しなのだ。

「ミステリアスな転校生が、いきなりドーンって登場した感じ」と前出・今井さんは評する。

「いくらイケメンでも、幼なじみになると感動がないんですよね。見飽きちゃう。でも転校生はすべてが新鮮で素敵に見える。いわば、ポイント5割増しです。登場で“誰!?”となった5割増しの勢いそのままに、名前がディーンだとか、実はもう結婚していたとか、ギターも歌もうまいだとか、香港ですごい人気だったとか、彼の場合は知れば知るほど新たなカードが出てくるわけです。ここまで妄想を掻き立てられるミステリアスさは、今の日本でディーンの右に出るものはいないでしょう」(今井さん)

 男女の心理学を専門とする、心理コーディネーターの織田隼人さんはこう言う。

「恋愛は、相手のことが全部見えてしまった瞬間にテンションが下がります。相手のことがわからないからこそ、惹かれて盛り上がる。生物学的にも、できるだけ別の遺伝子を組み込みたいという本能がありますから、自分の世界と違っているほどに相手に惹かれるのは自然なことなのです」

 同時に、その人気には今の世の中を象徴したものを感じるとも言う。

「女性から見た“頼れる男”の判断基準が変わってきていますよね。昔は肉体面を重視する傾向にあったのが、今は頭のよさを重視する方向へとシフトしています。頭で稼ぐ時代になったということです。お金を稼いでくれそう、仕事にあぶれなさそう、誠実な対応をとってくれそう──こういう、生き延びていくたくましさが、外国語が堪能ということだったり、肩書きがあるということにつながっています。もちろん、見た目のかっこよさは基本として必要とされますから、男性にとっては本当に大変な時代になりました(苦笑)」(織田さん)

※女性セブン2016年4月28日号

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