「生涯現役、死ぬまで脚本家、それが私の夢ですね。ホームドラマも時代劇も、サスペンスも社会派ドラマも、なんでも書きますが、もちろん、ラブストーリーも描き続けたいですね。

 年齢を重ねた者には、若い世代のことはわからないというのは間違いです。物書きには、想像力、妄想力がありますから、経験のない殺人者の心境だって想像力で描くのです。やめる時があるとしたら、想像力が衰えたと感じた時でしょう」

 力強い言葉をつなぐ大石さん。

「どんなドラマにも、誰もがとらわれている常識や倫理という既成の価値観を疑ってみるまなざしを入れたい、と思っているんです」

 最近、気になるのは時代の風が保守的になっていることだという。

「みんながよしとする常識や倫理観を、本当にそうなの? と疑ってみてほしい。行儀よく生きていく方が楽ちんだけど、手応えのある人生は、そういう楽な生き方では手に入れられません。この世の真実も手応えのある人生も、常識や倫理をはるかに超えたところにしか存在しないと思いますから」

 ドラマからも、大石さんの年齢の重ね方にも興味がつきない。やや気が早いが、シリーズ4弾への、新たな期待も高まるばかりだ。

※女性セブン2016年5月26日号

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