ちょっとした夫や子供の言動にイライラしたら、さらには感情を殺したり我慢したら──その先に待っているのはアレキシサイミアかもしれないのだ。
では、失感情症に陥らないためにはどうしたらいいのか? 牛窪さんは「日常でストレスをためこまないことが、感情を養う」と言う。
「感情が乏しくなるときれいな花を見ても感動しないし、夏に花火を見ることすら億劫になっていく。お子さんの声がうるさく感じられるようになったら、感性が退化しているサインです。感性をキープするためには自然が多い場所に行くとか、美術館で芸術作品に触れるとか。疲れやストレスをためないようにパソコンや携帯から離れたり、くつろげるカフェで30分くらいボーッとしたりするのも、おすすめ。
育児が忙しいかたであれば常にお子さんと向き合い、自分を抑えるケースも多い。1週間に1時間でも30分でも、月に1回でもいいから、周りに甘えて、おひとりさまの時間を作り、感情を取り戻してほしいです」(牛窪さん)
先日の『あさイチ』(NHK)で、有働由美子アナ(47才)が、ゲストの玉木宏(36才)を迎えた際、「声を聞いていると、イッちゃいそう」と発言したことが大きなニュースになった。そもそも彼女はこの日に限らず、いつも自分の感情を素直に出す。つけまつげがとれるほど号泣するし、ガハハと大口を開けて笑ったり。彼女のように自分の気持ちに素直に生きている人が少ないからこそ、こういった発言さえもニュースになるのではないか。
※女性セブン2016年5月26日号