国内

衆参同日選をにらみ投票箱の注文増 生産量は例年の3倍

 多くの人が「あり得ない」と思っていた衆参ダブル選挙が現実になりそうな雰囲気だ。舛添要一・東京都知事の政治資金スキャンダルが泥沼状態になり、都民の多くもその釈明に納得していことで、都知事選もあわせてトリプル選挙の可能性も出てきた。もっとも、トリプル選は有権者はもちろん、選挙実務を取り仕切る選挙管理委員会にも未経験だ。

 例えば東京都や、条例で参院選と県知事選を同じ日に施行すると決めている鹿児島県の場合、もし衆参W選挙になった場合、衆院の小選挙区と比例代表、参院も選挙区と比例代表、さらに知事選と最高裁裁判官の国民審査まで投票箱が6つ並ぶ。衆院東京5区と6区にまたがる東京都世田谷区の場合、不在者投票所に12箱が置かれるという異常事態である。

 投票箱メーカーのムサシには同日選をにらんで各自治体の選挙管理委員会から注文が相次ぎ、「早い自治体からは4月に注文が来て生産量は例年の3倍です。6月には追加注文もあるのではないか」(広報室)とホクホク顔だが、投票箱が足りなければどうなるのか。

 東京都千代田区の選管はこう説明する。

「千代田区には投票箱が3つしか置けない投票所もある。ダブル選挙やトリプル選挙で投票用紙が4枚以上になれば、例えば衆院の選挙区と比例代表を同じ箱に投票してもらう。1箱に2枚入れることは公選法で禁止されていませんし、実際に衆院選と都知事選の同日選挙となった前々回総選挙で実施した前例があります」

※週刊ポスト2016年6月3日号

関連記事

トピックス

大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
メキシコの有名美女インフルエンサーが殺人などの罪で起訴された(Instagramより)
《麻薬カルテルの縄張り争いで婚約者を銃殺か》メキシコの有名美女インフルエンサーを米当局が第一級殺人などの罪で起訴、事件現場で「迷彩服を着て何発も発砲し…」
NEWSポストセブン
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
「埼玉を日本一の『うどん県』にする会」の会長である永谷晶久さん
《都道府県魅力度ランキングで最下位の悲報!》「埼玉には『うどん』がある」「埼玉のうどんの最大の魅力は、多様性」と“埼玉を日本一の「うどん県」にする会”の会長が断言
NEWSポストセブン
受賞者のうち、一際注目を集めたのがシドニー・スウィーニー(インスタグラムより)
「使用済みのお風呂の水を使った商品を販売」アメリカ人気若手女優(28)、レッドカーペットで“丸出し姿”に賛否集まる 「汚い男子たち」に呼びかける広告で注目
NEWSポストセブン
新関脇・安青錦にインタビュー
【独占告白】ウクライナ出身の新関脇・安青錦、大関昇進に意欲満々「三賞では満足はしていない。全部勝てば優勝できる」 若隆景の取り口を参考にさらなる高みへ
週刊ポスト
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
《出所後の“激痩せ姿”を目撃》芸能活動再開の俳優・新井浩文、仮出所後に明かした“復帰への覚悟”「ウチも性格上、ぱぁーっと言いたいタイプなんですけど」
NEWSポストセブン
”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン