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稲田・山尾対談「女性だから」という観点で書かれモヤモヤ

初対面の際の印象を語る稲田議員と山尾議員

 公示まで1週間を切った7月の参議院選挙を目前に、自民党と民進党の政調会長、稲田朋美衆議院議員(57才)と山尾志桜里衆議院議員(41才)が激しく議論を交わした。

 2人が初めて出会ったのは民主党政権時代の衆議院法務委員会。お互い理事を務めていて、野党だった稲田議員が「攻める」側だった。まずはお互いの印象と共通点について聞いたところ──。

稲田:当時から山尾さんはすごく論理的だった。私も法律家なので、論理立った思考はすごく理解できます。質問の歯切れもよく、山尾さんの質問はよく見ています(笑い)。

山尾:お互いに論理を積み上げて議論するタイプですが、悪くいえば理屈っぽい(笑い)。でも私が政調会長になって気づいたのは、理屈を積み上げて相手を追及しても、メディアでは、「噛みついた」と報じられることでした。

稲田:そうなのよね。エキセントリックなイメージで。

山尾:男性議員が同じことを言っても「噛みついた」とはならない。決して感情的になってないのに、“女性だから”という観点で書かれてしまう。

稲田:(大きくうなずいて)そうそう。今言われて、これまで“何か違う”とモヤモヤしていた理由がわかりました。結局、私たちは理屈で攻めたつもりなのに、男性社会の政界ではどうしても、“女性だから感情的になった”というイメージで書かれる。そこは抵抗がありますね。

〈稲田議員は1985年に弁護士登録し、山尾議員は2004年に検察官となった(2007年退官)。年齢差はあるが、お互いに法曹界、そして政界で感じたのは、女性の社会進出が進まない現実だった〉

稲田:私の時代は女性の司法修習生に検察や裁判所からの誘いはまずなかった。

山尾:ええっ、そうでしたか。

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