Q.ビフィズス菌と乳酸菌は何が違うの?
A.ビフィズス菌は大腸に生息する。
「一般的に、ビフィズス菌は乳酸菌の仲間とされています。しかし、近年の生物学的な分類ではビフィズス菌と乳酸菌とは区別されるようになっています。ビフィズス菌は、主に大腸にすみ、腸の働きをよくして便秘を防ぐ効果や、他の病原菌を追い出して下痢を防ぐ働きがある。乳酸菌は腸内のほか、発酵食品や自然環境の中にも生息し、悪玉菌の増殖を抑えるほか、免疫力向上、コレステロール値の低下などさまざまな効果が認められているものもあります」
Q.ヨーグルトを食べても便秘が改善しないのですが?
A.まずは食生活の見直しをしましょう。
「腸の状態は何よりも食べ物によって変わります。ヨーグルトだけに頼らず、便秘の人は食生活全体を見直しましょう。特に肉類などのたんぱく質の摂り方や、食べすぎには注意して。食べすぎて消化・吸収されない分が大腸に届くと、悪玉菌のエサになって悪玉菌を増やす原因になります」
反対に、善玉菌のエサになるのは食物繊維や炭水化物だ。
「食物繊維は豆類やにんにく、ごぼう、さつまいも、きのこ類、海草類などに多く含まれます。最近は炭水化物抜きダイエットをする人もいますが、ご飯などの炭水化物も腸内環境をよくするためには必要です」
※女性セブン2016年7月7日号