株主優待にも“旬”があり、9月は株主優待の銘柄が激増するとき。あなたがよく使うあのお店の優待券ももらえるかも知れず、これを見逃す手はない。
「朝は、優待でもらった野菜ジュースを飲んで一日が始まります。今日はこれから、優待の食事券で、家族でステーキを食べに行くんですよ」
そう楽しそうに話すのは、350以上の優待銘柄を保有する株主優待マニアの主婦・ようこりんさん。生活のあらゆる面で株主優待を活用している。
「外食が大好きで、昔は食費だけで1日に1万円近く使っていたけれど、今は食事も服も化粧品も、生活に必要なものは全部優待で手に入れています。出費はひと月2万円もかかりません」(ようこりん)
さぞかし高額な株ばかり持っているのでは…?
「そんなことはありません! 10万円以下で買える優待銘柄はいくらでもありますよ。例えばヤマダ電機は5万円台で年間3000円の割引券がもらえます。最近は電化製品だけでなく、シャンプーなどの日用品も買えるので便利ですよね。ニューアートというジュエリーの企業の株なんて、3000円台で買えてジュエリーが20%オフの優待券がもらえるんですよ。そういう、お手頃な優待を見つけるのはすごく楽しいですよ!」(ようこりん)
優待銘柄を100以上保有している人気の主婦ブロガー・夕刊マダムさんは、優待生活の魅力をこう語る。
「優待でもらった映画チケットで、映画館へ行って、思いがけない名作に出合うこともあるんです。その後、優待で食事をして、スパで120分無料エステを受けると“なんて優雅な一日なの!”と心が満たされます」
夕刊マダムさんの優待銘柄を選ぶ基準は、生活に身近な企業であることだという。
「例えば、いつも使っているスーパーや飲食店、よく買う食品や日用品を出している企業が優待をやってないかチェックしています。ふだん買っているものが優待でもらえたりするので、かなりお得感がありますよ」
この2人のカリスマ主婦が口をそろえるのが、「今は好みの優待銘柄を見つける絶好のチャンス!」ということだ。9月に株主優待を実施する企業は多く、その数、370以上。3月に次いで優待銘柄が多い月なのだ。
9月の優待を受けるには、9月末の権利確定日の3営業日前までに、その企業の株を購入しておくことが不可欠だ。今年なら9月27日までに購入しておかなければならない。口座の開設にも10日前後かかるため、余裕をもって動き出すことが重要だ。
夕刊マダムさんは、9月の優待銘柄を買う際の注意点をこう語る。
「権利確定日の直前は、買う人が多くなるので値上がりする傾向にあるため、ギリギリに駆け込むと高値をつかむ恐れがあります。だからこそ、買うなら今! 株は預貯金と違いリスクの可能性もあるということを忘れてはいけません。最初は10万円以下にするなど、余裕資金で始めましょう」
※女性セブン2016年9月8日号