長生きできるかどうかは、生まれ持った「遺伝子」と、生後の様々な因子が関係してくる。松田重三・帝京短期大学教授(内科医/医学博士)が語る。
「寿命に大きな影響を及ぼすのが、人生の中で経験する様々な出来事因子です。中でも物理的・生物学的・社会的ストレスの影響は無視できないほど大きい」
松田氏は健康長寿の秘訣としてさらに2つを挙げる。
「糖質(炭水化物)の過剰摂取をしないことと、腸の健康を保つことです。
余分な糖質は体内で中性脂肪に変わり、肥満からあらゆる生活習慣病につながるので要注意。腸は“第二の脳”と言われ、体全体で病気と闘うための“免疫系”に関わる器官。そのバロメーターがビフィズス菌などの腸内細菌で、善玉菌のバランスが良ければ、あまり臭わず色や形のよい便が出ます。
海外では腸内環境を改善するために便移植が行われているほど。腸の健康を保つことが長生きの秘訣であると肝に銘じてください」
※SAPIO2016年9月号