国内

小池都知事に注文 よく分からないカタカナ語はやめて

小池都知事のカタカナ語に異議が…(撮影/小倉雄一郎)

 女性セブンの名物記者“オバ記者”こと野原広子が、世の中の腹立つトピックをぶった斬る! 今回は、小池百合子都知事に訴えたいこと。

 * * *
「女性初の都知事、バンザーイ」で、11年間、幅をきかせていた都議会のドンが辞めたり、東京五輪組織委員会の森喜朗会長と、目の怖い握手をしたりして、面白いねぇ。小池都知事から目が離せないわ。

 これまで政治にはほとんど関心がなくて、選挙といえば仕方なしなしの白紙投票。または、誰かが圧勝しそうになると、「調子に乗んなよ」と、対抗の候補者に一票。要は、どうでもよかったわけ。

 それが変われば変わるもんだね。鳥越さんが出馬した日に「小池候補推し」を決めた私は、友達と誘い合わせて2か所。ひとりでも3か所、追っかけをしていたんだから。

 なんで? と聞かれれば、「やらかしてくれそうだから」。男同士の上下、前後左右のバランスを、ここいらでひっくり返したほうがいいんじゃないかなって血が騒いだのよ。

 私が見た限り、街頭演説を聞く男女比はほぼ互角。見ず知らずのおっさんと、支持者色の緑色のお茶のペットボトルを振り上げて、「ゆりこ、ゆりこ」と声を張り上げていたら、ジーンときちゃった。

 だけど、家で公約のパンフをしみじみと眺めたら、少し気持ちが冷めたんだよね。なになに、目指すのは、セーフ・シティ、ダイバー・シティ、スマート・シティで、『エコハウス・スマートハウスへの補助を強化する』だって?

 さらに、『フィンテックの活用を含め、東京版グラミン金融(小口無担保融資)を推進する』とか、『東京ブランドを確立し、観光・インバウンド客をさらに増大させる』とか、チンプンカンプン。

 初登庁日は、白と青の装いを、「291万票のお支えで当選した今、ブルーオーシャンの静かな気持ちで都政に臨んでいく」とか言って、最近では「都民ファースト」が合言葉。「青い海」「都民第一」となぜ言わない?

 小池都知事がカイロ大学を卒業して、アラビア語通訳を務めた経歴はみんなが知っていることだけど、英語が日本語以上に身についているとは思えないし、たとえそうでも行政の長なら、人に伝えたいことは、子供から高齢者にもわかる言葉で語りかけてよ。

 ママチャリで都内をブンブン走りたい私は、公約のひとつ、電柱ゼロ化はとってもいいと思う。ついでに東京の川も透明にしてくれないかな。

 でも言葉もそうだけど、発想がアメリカっぽいのはどうかと思うんだ。次の選挙では、東京ドームで風船と紙ふぶきを降らせそう。また、そこで支持者に手を振っている小池都知事って、ほんと、絵になると思う。

 でもヒラリー・クリントンのマネをして、「あ」の口のまま、会場にいる誰かを指差すあのポーズをしたら、絶対にダメ。小池都知事も当選したとき、すんでのところで手の形を変えたけど、危なかったんだから。お気をつけ遊ばせ。

※女性セブン2016年9月8日号

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン