◆男は不倫の余韻を残して帰宅
【2日目】
6時05分:調査チームは睡眠もそこそこに、早朝から張り込みを再開する。
7時41分:ホテルからノーネクタイ姿のA氏がひとりで出てくる。タクシーで仙台駅方面へと向かうのを確認するも、この日は女性の行方を追うため、こちらはスルーだ。
9時22分:A氏がホテルを後にした約1時間半後、女性がチェックアウトする姿を確認する。彼女もA氏同様、ホテルの車寄せからタクシーに乗り込む。調査チームも追尾する。
9時31分:仙台駅に到着した女性。適度な間隔を空けて尾行していたが、「みどりの窓口」に向かうとわかると、若手調査員はすぐ後ろに張り付いた。女性の行き先を把握するべく、真後ろから購入内容を覗き込むためだ。彼女は郡山駅(福島県)までの新幹線チケットを購入した。ここからは徒歩のベテラン調査員と若手調査員の2人が尾行する。
10時29分:郡山駅で新幹線を降りた女性は、慣れた様子で駅前の喫茶店へ向かう。コーヒーを注文し、読書を始めるなど、くつろいだ様子だった。1時間ほど、読書を楽しむとバスへと乗り込んだ。
「男性は不倫の余韻を残したまま帰宅してしまうものですが、不倫女性の多くはお茶や買い物など、日常生活の行動をすることでワンクッション置き、素の自分に戻ってから帰宅します」(ベテラン調査員)
11時48分:住宅街の停留所でバスを降りた彼女はまったく警戒している様子はない。そのまま軽量鉄骨造りのアパート2階へと消えた。部屋の玄関が外からも見渡せる位置で奥行きなどからシングル向けの物件と見受けられる。
この日は23時まで張り込んだが、その後の出入りは確認できなかった。