ビジネス

個人年金保険 月7千円の掛け金で実質年13%運用も可能

 生活マネーウォッチャーの大上ミカさんが、知らなきゃ損するマネーの裏ワザを体当たり取材! 今回は個人年金保険に迫ります。

 * * *
 こんにちは♪ 先日、大学生の娘の後期授業料、約50万円を振り込んできました。このために貯めてきたとはいえ、うちはまだ下にも高校生が…。この規模の特別出費があと5年は続くと思うと、めまいを覚えるおーミカ。です。まだまだ、節約&貯金の道は長いわ。さてさて、今回はまさにその“貯金”のお話です。

 マイナス金利で大手銀行の普通預金金利は0.001%。ってこれ、ほぼ利息はつかないってことよね。でも私の友人のように、投資はリスクが高いから、仕方なく銀行に預けてるって人、多いんじゃないかしら。

 そこで、投資でも銀行預金でもなく、うまいことお金を増やすことはできないかと、資産運用に詳しいファイナンシャル・プランナーの高山一恵さんにお話をうかがったところ…あったんですよ、これが! それこそ、「個人年金保険」。

 実はコレ、保険会社がすすめないもんだから、あまり知られていないんだけど、すっごくお得なんです。

■月額7000円の掛け金で実質年13%の運用も可能

 そもそも個人年金保険とは、毎月保険料を積み立てて、将来そのお金を年金として受け取れる貯蓄型の保険のこと。ただし、マイナス金利の影響で、その予定利率は銀行と同じぐらい低いのが現状。つまり、単に個人年金保険に入れば“お得”ってわけではなく、裏ワザがあるんです。

「個人年金保険のメリットは、年末調整や確定申告で“所得控除”を受けられ、税金を安くできる点にあります。所得控除を受けることで、所得税と住民税の両方が安くなり、うまく掛ければ、掛け金の約13%を取り戻せるんです」

 そう、“個人年金保険に入って所得控除を受ける”っていうのが裏ワザ。それにしても13%ってすごい!? もし年間100万円分掛けたら、13万円も戻るってことですよね?

「いえ、残念ながら、控除できる金額には上限があります。所得税は年8万円超の保険料で4万円、住民税は5万6000円超で2万8000円なので、100万円かけても、合計6万8000円しか控除されません。ですから保険料は、最大控除を受けられる最低金額の、年間8万円ぐらい掛けるのがベストです」

 なるほど。節税が目的なら月7000円(年8万4000円)の掛け金で充分ってわけね。じゃあ、最大控除を受けた場合、いくら戻るの?

「所得税で還付される金額は、その人の所得税率で決まります。所得税率は課税所得が195万円以下で5%、330万円以下で10%、695万円以下で20%です。例えば、所得税率20%の人が最大4万円の控除を使った場合、4万円の20%、8000円が現金で還付されます」

 ちょっとまって! その“課税所得”ってどう調べればいいの?

関連記事

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン