「“源泉徴収票”の給与所得の金額から所得控除額を差し引いた額が課税所得金額になります。ちなみに、住民税は、課税所得に関係なく控除額の10%が節税になり、最大2万8000円の控除なら、2800円が取り戻せます。ただし、こちらは翌年の住民税からの減額なので、給与所得者の場合は、手取りが少し増える形での還付になります」

 個人年金保険自体も年間8万4000円分の貯金になる上、所得税率20%なら所得税で8000円、住民税で2800円、合計1万800円を取り戻せるから、たしかに約13%の運用ができるって計算に。

 申請するだけで約1万円ゲットできるのか~。銀行に8万4000円預けても利息は年0・84円って考えると、確かにオイシイ。

■還付手続きもカンタン。ただし条件は要チェック!

 で・も・さ~、不安なのが還付を受けるための手続き。面倒くさそう。

「手続き方法は、生命保険料の控除と同じです。専業主婦ならご主人の会社の年末調整に保険料払込証明書を出すだけ。もし出し忘れても、翌年の確定申告で提出すれば大丈夫。過去5年はさかのぼって申告できますよ」

 ホッ、意外に簡単。注意した方がいいことはある?

「節税できる個人年金保険は、受取人が本人、または配偶者であること、年金保障期間が10年以上あることなどの条件があるので、加入時は、その条件に当てはまる“税制適格”かどうか確認することが大切です。また、途中で解約すると元本割れする点も要注意!」

 普通預金のように簡単におろせないのはデメリットかもしれないけど、老後のお金の準備と考えれば、むしろ確実に貯められていいのかも。何よりリスクがないのが安心♪ 早速私も、源泉徴収票のチェックから始めてみようっと!

※女性セブン2016年9月22日号

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