1つ目は「強姦された」という女性の供述。2つ目は「強姦された際にけがをした」という医師の診断書。3つ目は容疑を認める男性の供述だ。
「裕太が犯行を認めたことも早期逮捕のきっかけでしょうが、逮捕にはもう1つ重要な要件があります。警察は“示談の道具”にされることを非常に嫌います。せっかく逮捕しても、その後に示談が成立すれば、被害者が捜査に協力してくれない。それどころか、一部には男性から示談金を引き出す狙いで警察に駆け込む女性もいます。だから、“示談ではなく、相手に厳罰を受けてもらうという意志があるならば逮捕する”と被害者に念を押すんです。“示談はしない”という確認が取れることが4つ目の要件で、今回の事件でも同様だったと思われます。ですが、結局は示談になりました」(前出・警察関係者)
時系列を追うと、犯行が23日午前2時頃、通報が午前3時半頃で、警察が裕太に任意同行を求めたのは朝方だった。それから事情聴取、警察による裁判所への逮捕状の請求などを経て、13時40分に逮捕された。つまり、任意同行から逮捕まではほんの数時間だけ――裕太には弁護士から法的アドバイスを受ける時間はなかった。
「淳子さんが事件後に初めて裕太と接見した時の様子を“頭がよく動いていなくて、事態を整理できていない状態”“頭の回路が止まっているみたいで、申し訳ない、申し訳ないを繰り返すばかり”と言っていました。寝起きで警察署に行き、最初はそれほど重大な事態とは思わずに、“謝れば許してもらえる”という程度の認識で容疑を認める発言をしたのか、取調室に入って頭が混乱した状態だった可能性はありますよね」(前出・社会部記者)
当初は犯行を認める供述をしていた裕太だが、その後、弁護士には「合意があった」と伝えている。
※女性セブン2016年9月29日・10月6日号