国内

暴力団社会が山口組幹部のテレビ出演に注目する理由

暴力団社会からの注目度が高い理由は?

 9月9日、東海テレビの報道番組『みんなのニュースONE』において、六代目山口組直参(二次団体)組長への独占インタビューが放送された(聞き手はジャーナリスト・大谷昭宏氏)。山口組分裂から1年を総括するというテーマの一環として企画されたもので、六代目山口組、神戸山口組の双方を通じて、組織の幹部がテレビ局のインタビューに応じるのは初めてである。この背景には何があるのか、フリーライターの鈴木智彦氏がレポートする。

 * * *
 暴力団社会がこのインタビューに注目したのは、理由がある。

 今年4~5月、双方の幹部が話し合いの場を持ち、決裂した和解交渉について、六代目山口組の談話があると予想されたからだ。神戸山口組側はすでに織田絆誠若頭代行が活字メディアのインタビューに実名で応じ、その詳細を明らかにしている。

 その要旨は“六代目側の使者が神戸山口組の井上邦雄組長に戻ってもらえないかと打診しながら和解条件に即答できず、はぐらかされたまま破談した”というもので、コンタクトしてきたのも六代目側と説明されている。

 そのため、東海テレビのインタビューに応じたのは、織田若頭代行のカウンターパートとして和解交渉に当たった六代目山口組若頭補佐・清水一家・高木康男総長ではないかと予想された。ところがいざふたを開けてみると動画にはかなりのぼかしが入り、音声も加工されていた。

「責任ある立場の者が来るんだったら会うてやろうと。どういう言葉か知らんけどほんで来た。もう話にならんからさよならですわ」

 ざっくりこう話しているだけに、高木総長本人でないことは明白である。きつい関西弁訛りのため、当事者も自分がしゃべったことは、すでにばれていると考えているはずである。神戸山口組側の組長も言う。

関連記事

トピックス

小学館が公表した「調査報告書」より抜粋
『セクシー田中さん』小学館調査報告書 日本テレビとの契約時のやりとり詳報「脚本もしくは詳細プロットの体裁で」
NEWSポストセブン
黒柳徹子のミュージアムができる
【人生の集大成】黒柳徹子の“ミュージアム”が軽井沢に建設中 計画をリードするのは“ビーズ界のカリスマ”
女性セブン
世界で活躍する真田
【全文公開】真田広之がサシ飲みでエール 俳優転身の次男・手塚日南人が明かす“知られざる離婚後の家族関係”
女性セブン
「金欠」だという宮迫博之
宮迫博之、千葉テレビ出演番組お蔵入り騒動でさらに遠ざかる地上波復帰 テレビ局からは相変わらずの“腫れ物扱い”
NEWSポストセブン
手指のこわばりなど体調不安を抱えられている(5月、奈良県奈良市
美智子さま「皇位継承問題に口出し」報道の波紋 女性皇族を巡る議論に水を差す結果に雅子さまは静かにお怒りか
女性セブン
兄弟
《愛情秘話》平野紫耀&莉玖兄弟、病気を乗り越え育ててくれた母への感謝「頑張っているのは親のため」「ダンスに関しては厳しかった」
女性セブン
約2年半ぶりにアーティストとしてステージに戻ってくる與真司郎
與真司郎 約2年半ぶりの全国ソロツアーが開幕! カミングアウトから1年の胸中告白【PART1】 カミングアウトに至るまでと、その後の葛藤を超えて
NEWSポストセブン
高橋一生&飯豊まりえ
福山雅治&吹石一恵、向井理&国仲涼子、高橋一生&飯豊まりえ…「共演夫婦」の公私にわたる絶妙なパワーバランス
女性セブン
『EXPO 2025 大阪・関西万博』のプロデューサーも務める小橋賢児さん
《人気絶頂で姿を消した俳優・小橋賢児の現在》「すべてが嘘のように感じて」“新聞配達”“彼女からの三行半”引きこもり生活でわかったこと
NEWSポストセブン
NEWS7から姿を消した川崎アナ
《局内結婚報道も》NHK“エース候補”女子アナが「ニュース7」から姿を消した真相「社内トラブルで心が折れた」夫婦揃って“番組降板”の理由
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【厳戒態勢】「組長がついた餅を我先に口に」「樽酒は愛知の有名蔵元」六代目山口組機関紙でわかった「ハイブランド餅つき」の全容
NEWSポストセブン
今シーズンから4人体制に
《ロコ・ソラーレの功労者メンバーが電撃脱退》五輪メダル獲得に貢献のカーリング娘がチームを去った背景
NEWSポストセブン