芸能

舞台のパタリロ役に加藤諒を起用 原作ファンも高評価

加藤諒が主演する舞台『パタリロ!』(公式HPより)

 原作ファンの多い作品の実写化には必ず賛否両論がつきまとうものだが、『パタリロ!』の場合はどうか。12月から行われる舞台『パタリロ!』に主演するのはタレントとしても役者としても人気急上昇中の加藤諒(26才)である。この起用について、原作をよく知るコラムニストのペリー荻野さんは「快挙」と絶賛する。ぺリーさんがそのワケを解説しつつ、過去の人気漫画の実写化を振り返る。

 * * *
 連日山盛りの芸能ニュースを見聞きして、たいていのことでは驚かなくなった今日この頃。しかし、「『パタリロ!』舞台に加藤諒が主演」というニュースには、ハタと手が止まった。

 素晴らしい!! よくぞ思いついた人がいたものである。『パタリロ!』といえば、『花とゆめ』で連載が始まった魔夜峰央の少女ギャグマンガ。掲載誌を替えながら、連載39年。少女漫画界のギャグマンガでは最長記録という人気シリーズである。アニメ版で親しんだ人も多いと思う。カリブ海に浮かぶ「マリネラ王国」を舞台に、パタリロこと若き国王パタリロ・ド・マレネール8世殿下とその側近たち(美少年が多い)によるバタバタ劇が展開する。

 天才的な頭脳と驚異的な身体能力を持つパタリロだが、性格はわがままでお金も大好き。得意技のひとつは足が複数に見える「ゴキブリ走法」である。人をおちょくるのが大好きで「シビアなお方だ…」と言われたら、「渋谷だと?」と返さずにはいられないタイプ。

 その外見を説明するのを一言で説明するのは難しいが、公開された『パタリロ!』の「金髪に美少年風のお目目パッチリメイクの加藤諒が黄色い軍服風衣装でうっとり顔をしている」写真は、まさにパタリロを体現。何より、顔が大きく、ずんぐりしたバランスがぴったりなのである。しかも、私はすっかり失念していたが、殿下は年齢が10歳! 10歳を演じ切れるのも加藤諒ならではかも…。すごい舞台になりそうである。

 日本では、人気マンガ・劇画の実写化は数多く、似ている!とうなりたくなることもある。おそらく誰にでも「マイベスト実写キャスト」があると思う。

関連記事

トピックス

志穂美悦子さん
《事実上の別居状態》長渕剛が40歳年下美女と接近も「離婚しない」妻・志穂美悦子の“揺るぎない覚悟と肉体”「パンパンな上腕二頭筋に鋼のような腹筋」「強靭な肉体に健全な精神」 
NEWSポストセブン
「ビッグダディ」こと林下清志さん(60)
《還暦で正社員として転職》ビッグダディがビル清掃バイトを8月末で退職、林下家5人目のコンビニ店員に転身「9月から次男と期間限定同居」のさすらい人生
NEWSポストセブン
鷲谷は田中のメジャーでの活躍を目の当たりにして、自身もメジャー挑戦を決意した
【日米通算200勝に王手】巨人・田中将大より“一足先にメジャー挑戦”した駒大苫小牧の同級生が贈るエール「やっぱり将大はすごいです。孤高の存在です」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博を訪問された佳子さま(2025年8月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《日帰り弾丸旅行を満喫》佳子さま、大阪・関西万博を初訪問 輪島塗の地球儀をご覧になった際には被災した職人に気遣われる場面も 
女性セブン
侵入したクマ
《都内を襲うクマ被害》「筋肉が凄い、犬と全然違う」駐車場で目撃した“疾走する熊の恐怖”、行政は「檻を2基設置、駆除などを視野に対応」
NEWSポストセブン
山田和利・裕貴父子
山田裕貴の父、元中日・山田和利さんが死去 元同僚が明かす「息子のことを周囲に自慢して回らなかった理由」 口数が少なく「真面目で群れない人だった」の人物評
NEWSポストセブン
8月27日早朝、谷本将志容疑者の居室で家宅捜索が行われた(右:共同通信)
《4畳半の居室に“2柱の位牌”》「300万円の自己破産を手伝った」谷本将司容疑者の勤務先社長が明かしていた“不可解な素顔”「飲みに行っても1次会で帰るタイプ」
NEWSポストセブン
国内未承認の危険ドラッグ「エトミデート」が沖縄で蔓延している(時事通信フォト/TikTokより)
《沖縄で広がる“ゾンビタバコ”》「うつろな目、手足は痙攣し、奇声を上げ…」指定薬物「エトミデート」が若者に蔓延する深刻な実態「バイ(売買)の話が不良連中に回っていた」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
【美しい!と称賛】佳子さま “3着目のドットワンピ”に絶賛の声 モード誌スタイリストが解説「セブンティーズな着こなしで、万博と皇室の“歴史”を表現されたのでは」
NEWSポストセブン
騒動から2ヶ月が経ったが…(時事通信フォト)
《正直、ショックだよ》国分太一のコンプラ違反でTOKIO解散に長瀬智也が漏らしていたリアルな“本音”
NEWSポストセブン
谷本容疑者(35)の地元を取材すると、ある暗い過去があることがわかった(共同通信)
「小学生時代は不登校気味」「1人でエアガンをバンバン撃っていた」“異常な思考”はいつ芽生えたのか…谷本将志容疑者の少年時代とは【神戸市・24歳女性刺殺】
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚を発表した(左・Instagramより)
《お腹にそっと手を当てて》ひとり娘の趣里は区役所を訪れ…背中を押す水谷豊・伊藤蘭、育んできた3人家族の「絆」
NEWSポストセブン