──落合GMの評判が悪いのは耳に入っていない?
白井「知りません。嫌いな人はいるかもしれないが、GMの評価は凄いんですよ。評価の高さが。日本の野球界で一番能力があると、たしか日経新聞にも書いてあったな。読んだ?」
──たとえ能力があっても、チームの成績は悪い。
白井「あのね。格好(チーム)が作られていても、それを運用する人がカギを握るわけです」
──つまり勝てないのはGMよりも監督の責任だと。
白井「(監督とGMは)仲が悪かったみたいだね(苦笑)。監督はGMにいろいろと注文して、GMはそれを聞く。GMは“いうことを聞いてきたのだから、当然、いい成績になるだろう”というスタンスだよ」
今季の不振の責任にしても落合GMよりも谷繁監督の責任が重いと断じるような口ぶりだ。
──落合GMを信頼されているんですね?
白井「そんなこといわれても答えようがないよ。ノーといえば“信頼してない”と書かれるだろうし、イエスと答えれば“べったり”と書くんだろう。愚問だな。さ、もういいだろ。明日は来ないでくれよ、わははは」
白井氏は豪快な笑いとともに上機嫌で去っていった。
この直撃取材の翌日、落合氏の監督時代の参謀役として知られる森繁和ヘッドコーチが来季の監督に就任することが決まった。小笠原道大・2軍監督が昇進するという大方の予想を覆しての人事だった。「嫌われる落合」が来季も健在という、まさかのシナリオが進行しているのだろうか。
※週刊ポスト2016年10月14・21日号