「ご一家と親交のある獣医師が主催者に名を連ねているので、私的なお出かけとして足を運ばれてきました。ご一家で飼われている『由莉』というメスの柴犬のミックス犬も、この獣医師を通じて譲り受けられました。それ以前に飼われていた『ピッピ』と『まり』の健康診断を担当していたのもこの獣医師。東宮御所を訪れることも多くあり、雅子さまとの交流も大変深いそうです。愛子さまは今回が初めての参加でした。各展示をご覧になり、『熊本地震と動物救護活動の報告』という講演に熱心に耳を傾けられていました」(前出・フォーラム関係者)
だが、お元気な姿を見せられていたはずの愛子さまは、この翌日から長期欠席に入られてしまう。皇室ジャーナリストは、次のように指摘する。
「獣医師の仕事を間近に見聞きされた愛子さまが、ご自身を取り巻く『皇族』としての状況を考え、少なからず影響があったのではないでしょうか。雅子さまもそんな愛子さまの胸中をお察しになっているのでしょう」
今から2年前、中学1年生の愛子さまは《私は看護師の愛子》という書き出しで始まる短編小説を書かれたことがあった。
とある診療所で働く愛子は、ある日、片足をけがした1羽のカモメを手当てする。翌日には元気に飛び立っていったカモメ。するとその後、けがをした海の生き物たちが次々と訪れるようになり、愛子の診療所は生き物たちにたくさんの勇気と希望を与えていく──。
「学習院女子中等科・高等科の生徒に昨秋配布された『生徒作品集』に綴られたものでした。もちろん架空の物語です。ですが、愛子さまが動物を相手に奮闘される姿を描いたような内容に、将来、獣医師になることを夢見ていらっしゃるようにも感じました」(学習院関係者)
中高一貫教育の学習院女子中等科では、中3の2学期に進学の意思確認が行われる。まさに今の愛子さまがその時期にあたる。
「ほとんどの生徒は他校を受験することなく、そのまま進学しますが、より専門的な分野の勉強を希望する場合には、別の高校を受験する生徒もいます。この時期には将来の夢や目指す職業が生徒同士の間で話題にのぼることも多いんです。愛子さまも、ご自身の将来の職業、そこに至るプロセスに思いを馳せることもあったのではないでしょうか」(前出・学習院関係者)
ただ、「皇族のための学校」である学習院を、愛子さまがそう簡単に離れることはできない。
「秋篠宮家の眞子さまと佳子さまは国際基督教大学へ、悠仁さまはお茶の水女子大学附属小学校に通われるなど皇族方の学習院離れは進みました。ですが、東宮家の子女である愛子さまはやはりお立場が違う。別の高校へ進学というのはやはり現実的ではないと思います」(別の宮内庁関係者)