それだけにとどまらない。現行の皇室典範では、女性皇族は将来結婚すれば皇籍を離脱し、その先の人生を一般人として歩むことになる。
「愛子さまも例外ではありません。ご結婚後、一社会人として働きに出ることもあるでしょう。その選択肢の1つには、獣医師になる未来もないわけではないのです」(前出・皇室ジャーナリスト)
だが、天皇陛下の「生前退位」報道、それに続く「お気持ち」表明以降、愛子さまの“明日”は不透明な状態になったといっていい。
「陛下に限って退位を認めるのか、皇室典範を改正するのか。それと同時に、皇室を安定的に存続するための議論も深めていかねばなりません。その中には“愛子さまを天皇に”という『女性・女系天皇論議』も含まれるでしょう」(政治記者)
もし愛子さまが天皇ということになれば、当然「獣医師の夢」は固く閉ざされてしまう。
「周囲が大いに夢を語っている。自分にも夢がある。でも、もしかしたらその夢は叶わないかもしれない…。愛子さまは、ご自身の立場やご自身を取り巻く状況を充分に理解されています。ですがそんな思いが巡っている時に、フォーラムで獣医師の仕事に触れることになった。頭では理解できていても、憧れや希望をそう簡単に押さえ込むことはできない。ご自身の宿命をお察しになり、それが体の不調として表出してしまったのかもしれません」(前出・皇室ジャーナリスト)
愛子さまに、また弾けるような笑顔が一刻も早く戻ることを願ってやまない。
撮影■雑誌協会代表取材
※女性セブン2016年10月27日号