国際情報

朴槿恵大統領を操る崔順実氏の「整形」と「三角関係」

陰の「女帝」の言いなりだった?

「朴槿恵は退陣しろ!」。11月5日、韓国・ソウル中心部を埋めた20万人のデモ行進の迫力は圧巻だった。朴槿恵大統領(64才)の40年来の親友とされる、崔順実氏(60才)による「国政介入疑惑」に怒る人々は、口々に大統領の退陣を求めた。

 一国の大統領が一人の民間人女性の言いなりになり、衣装、演説内容から人事や外交政策にいたるまで、「女帝」である崔氏が決めていたことが問題視された。

 崔氏は宗教家の父、故・崔太敏氏とともに降霊術を駆使して、両親が暗殺されて悲嘆にくれる若き日の朴大統領に取り入ったとされる。

「朴槿恵と4才年下の崔順実には、韓国人の女性の間に特有の『姉貴分・妹分(オンニ・トンセン)』という強固な人間関係がありました。血が繋がっていなくても、一度信頼を築いてしまえば、本当の姉妹よりも親密につきあうのが韓国女性。未婚で実の妹、弟とも絶縁状態の朴にとっては、崔は唯一頼れる家族的な存在だった。逆に、崔は朴の心の隙間にうまく入り込んだといえるでしょう」(ジャーナリストの李策氏)

 姉貴分から権力も利権ももらっていた妹分の崔氏は特権意識の塊で、とにかくやりたい放題。

「ファッションは韓国でいわれるところの『江南・福夫人』スタイルを地で行っています。エルメスなど超高級ブランド物で身を固めた、いわば“成金マダム”。ある時、ソウル市内の百貨店に開店時間前に出かけていって、無理矢理オープンさせたことがありました。その時に彼女を止めようとした警察官は左遷されたそうです」(在韓ジャーナリスト)

 崔氏の傲慢エピソードは枚挙にいとまがない。彼女は2000万円の会費を払えば専属の医師がつき、至れり尽くせりの医療サービスを受けられるVIP病院に通っていた。受診の順番を守らず、すぐに受診させろとクレームをつけるのは日常茶飯事で、ある時は“院内で携帯電話をなくした!”と大騒ぎして、看護師を総動員して捜させたこともあったという。

 崔氏の娘であるユラさんは2014年に韓国の名門・梨花女子大学の体育教育科に入学したが、これもカネにモノを言わせた「裏口入学」だったと報じられ、大学総長が辞任する騒ぎとなった。

「娘を裏口入学させる条件を満たすために、崔氏はユラさん1人しか参加しない『乗馬大会』を開催したんです。しかも、その時に娘を乗せた馬は1億円もしたそうです。それを批判した学生にユラさんは『貧乏人はかわいそうね』と言い放って大炎上しました」(前出・ジャーナリスト)

関連記事

トピックス

ハワイ別荘の裁判が長期化している(Instagram/時事通信フォト)
《大谷翔平のハワイ高級リゾート裁判が長期化》次回審理は来年2月のキャンプ中…原告側の要求が認められれば「ファミリーや家族との関係を暴露される」可能性も
NEWSポストセブン
今年6月に行われたソウル中心部でのデモの様子(共同通信社)
《韓国・過激なプラカードで反中》「習近平アウト」「中国共産党を拒否せよ!」20〜30代の「愛国青年」が集結する“China Out!デモ”の実態
NEWSポストセブン
裁判所に移されたボニー(時事通信フォト)
《裁判所で不敵な笑みを浮かべて…》性的コンテンツ撮影の疑いで拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26)が“国外追放”寸前の状態に
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《自宅でしっぽりオフシーズン》大谷翔平と真美子さんが愛する“ケータリング寿司” 世界的シェフに見出す理想の夫婦像
NEWSポストセブン
山上徹也被告が法廷で語った“複雑な心境”とは
「迷惑になるので…」山上徹也被告が事件の直前「自民党と維新の議員」に期日前投票していた理由…語られた安倍元首相への“複雑な感情”【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカの人気女優ジェナ・オルテガ(23)(時事通信フォト)
「幼い頃の自分が汚された画像が…」「勝手に広告として使われた」 米・人気女優が被害に遭った“ディープフェイク騒動”《「AIやで、きもすぎ」あいみょんも被害に苦言》
NEWSポストセブン
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(時事通信フォト)
《潤滑ジェルや避妊具が押収されて…》バリ島で現地警察に拘束された英・金髪美女インフルエンサー(26) 撮影スタジオでは19歳の若者らも一緒だった
NEWSポストセブン
山上徹也被告が語った「安倍首相への思い」とは
「深く考えないようにしていた」山上徹也被告が「安倍元首相を支持」していた理由…法廷で語られた「政治スタンスと本音」【銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
不同意性交と住居侵入の疑いでカンボジア国籍の土木作業員、パット・トラ容疑者(24)が逮捕された(写真はサンプルです)
《クローゼットに潜んで面識ない50代女性に…》不同意性交で逮捕されたカンボジア人の同僚が語る「7人で暮らしていたけど彼だけ彼女がいなかった」【東京・あきる野】
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
村上迦楼羅容疑者(27)のルーツは地元の不良グループだった(読者提供/本人SNS)
《型落ちレクサスと中古ブランドを自慢》トクリュウ指示役・村上迦楼羅(かるら)容疑者の悪事のルーツは「改造バイクに万引き、未成年飲酒…十数人の不良グループ」
NEWSポストセブン