芸能

芳根京子が朝ドラ演出家から出された撮影までの「2つの宿題」

『べっぴんさん』プロデューサーが明かすヒロイン・芳根京子の素顔

 視聴率は20%前後をキープし、好調のNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』。制作統括・チーフプロデューサーの三鬼一希さんが、ヒロインの芳根京子(19才)の素顔を明かす。

 ヒロインに選ばれた芳根を待っていたのは、演出家から出されたクランクインまでの「2つの宿題」。1つは、祖父母がどんな人生を送ってきたかについて説明する年表を作ること。もう1つは、自分が演じるすみれの“自己紹介”を考えること。

「すみれとほぼ同じ時代に生まれた祖父母のヒストリーを知ることで、“もし自分だったら、その時代をどう生きただろうか”と想像してもらうのが狙いでした。彼女はノートにきちんと細かく書いてきましたね。

 自己紹介の方は、脚本に書かれていないことまで考えてもらうのが目的で、芳根さんは血液型、好きな食べ物、小さい時に好きだった遊びなど、本当にいろいろ考えてきた。それが今の演技につながっていると思います」(三鬼さん・以下「」内同)

「24時間すみれでいたい」と語る彼女の役への入り込み方にはスタッフも舌を巻くほど。極めつきはすみれの出産シーンだった。

「戦争で身の危険もある中で、子供が生まれた嬉しさ。それをわがことのように想像したんでしょうね。ベッドの上で隣に赤ちゃんがいるシーンで、彼女は人形を使ったリハーサルから大号泣していました」

 それでも撮影の合間に見せる素顔は、普通の明るい女の子。百田夏菜子(22才)や谷村美月(26才)、土村芳かほ(25才)ら若い女優が多いこともあり、現場は和気あいあいとした雰囲気だという。その現場で芳根が時々、ふるまうのが「カレー焼きそば」だ。

「カレー味の焼きそばではなくて、具が水菜だけのシンプルな焼きそばにカレーをかけたものです。最初はどんな味なんだろう?と思ったのですが、食べてみると意外においしくて、出演者やスタッフに好評なんです」

 実は「芸能界に入っていなかったら料理の道に進んでいた」というほど料理好きの芳根。料理の腕をふるうことも毎回の撮影を乗り切るための活力になっているのかも。

※女性セブン2016年12月1日号

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