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2016.11.22 16:00  女性セブン

自らの闘病を綴った元記者 がんを受け入れることが入り口

「自分を冷静に見つめるのって、苦しい時はすごくつらいことです。できれば聞きたくないし、聞かないふりをしたい。だけど、それじゃあ病気は治らない。否定するうちはよくならない。病気を受け入れることが入り口だと思うんです。現にこの人、最初はがんのことを書いている本も読めないくらいだったんですから」

 北海道の日暮れは早い。高橋さんは最寄り駅まで車を運転して送ってくれた。車内は谷村新司の『サライ』が流れている。

「最近、こういう昔の曲を聞きたくなるんですよ。美空ひばりの『川の流れのように』とかね。人生を振り返っているのかな。がんになってから変わったことって、たくさんありますよ。取材では相手の身になって考えるようになって、時間をかけるようになったしね。それから、若い時に行ったところも含めて、次々と行きたいところが出てくるんです。もっといろんなところを妻と旅行したいね」

 今は毎朝の人参ジュース作りと皿洗いは高橋さんの仕事。前は興味がなかった庭仕事は、生きがいになったという。

 がんは術後、5年間再発がないと治癒とされる。あと3年半ほどだ。再発の不安はあるが、今の目標は、3才の孫の成長を見守り、いつか男同士語り合うことだ。

「実は、遺書や相続をちゃんとしようと調べたことがあります。だけど途中でまだ早いなって思ってやめちゃいました。死を意識しつつも、まだまだ死ぬ気はないんだよなぁ」

※女性セブン2016年12月1日号

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