一方、ED(勃起不全)治療薬のバイアグラや、AGA(男性型脱毛症)治療薬のプロペシアは保険適用外の薬であるが、処方箋が必要なので医療機関を受診して購入することになる。販売価格は「医療機関によってバラバラ」と医療経済ジャーナリスト室井一辰氏は指摘する。
「ED治療に強くブランド力のある医療機関が他の医院よりバイアグラの値段を高くすることや、儲けに興味のない医院はメーカーの小売価格に若干上乗せした価格で処方することもある」(室井氏)
それでも、時間とともに価格が安定するというのは医療ジャーナリストの油井香代子氏だ。
「需要と供給によりますが、保険適用外の薬は最初は高くても海外で販売されている相場に影響され、次第に価格が落ち着く傾向があります」(油井氏)
現在の「主要薬品」の相場は以下の通り。
●バイアグラ
1錠(50mg)900~2000円(ジェネリック含む)
●プロペシア
約1か月分で4000~7000円
薬価の仕組みを学んで賢く薬を選ぶことが肝要だ。
※週刊ポスト2016年12月9日号