国際情報

ドゥテルテ大統領の自宅に毎日観光客200~700人訪問

ダバオ市長時代のドゥルテ氏。イスラエル製短機関銃を携行

 米国に挑戦状を叩きつけ、中国への接近を仄めかしたかと思えば、周囲が火消しに奔走。国内では麻薬撲滅を強行し、国民から喝采を受ける。フィリピンの盟主がここまで注目を浴びたことはあっただろうか。ノンフィクションライターの水谷竹秀氏が、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領(71)、その原点の地を歩く。

 * * *
 緑一色に染まった二階建ての質素な民家の前で、フィリピン人たちが右拳を突き上げ、ドゥテルテ大統領お得意のポーズで写真に収まっている。撮影が終わると近くの露店に並ぶキーホルダーやステッカーなどのドゥテルテグッズ(20ペソ=約40円から)を購入し、帰っていく。しばらくするとまた別の一団がぞろぞろと歩いてくる。その光景はまるで観光地さながらだ。

 ここはマニラから飛行機で南に約一時間半、ミンダナオ地方ダバオ市の住宅街にあるドゥテルテ大統領の自宅である。私が訪れた11月半ばのある週末、大統領は公務のためか不在だった。周辺に詰めている警備員の男性はこう説明する。

「フィリピンの全国各地から毎日このように観光客200~700人ぐらいが訪れます。以前は24時間見学可能でしたが、安全上の理由から最近は午後5時までと時間制限を設けました」

 見学希望者は、大統領邸近くの検問所で、ノートに名前や住所などの必要事項を記入し、身分証明書(ID)を渡せば原則、誰でも可能だ。マニラから訪れた、ツアーガイドのフィリピン人女性(40)はこう語った。

「大統領のルーツを探るために来ました。この家のシンプルさは大統領の人柄を反映しているかのようね。政権発足からまだ間もないため、審判を下すのは時期尚早だけど、徐々にこの国が良くなっていくと信じている」

関連キーワード

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン