某ホテルの50階。東京が一望できる眺めのいい部屋に、ジャケットを手に持ち、黒いポロシャツ姿で颯爽と現れたディエゴ・ルナ(36才)は、笑顔で「よろしく」と手を差し伸べた。
そんな彼に、女性セブン読者の中心層が家庭をもつ女性であることを告げると、「ぼくも休日には子供たちと映画館に行く、父親なんだよ」と言って、大きな瞳が和らいだ。
彼は、SW(スター・ウォーズ)の最新作、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(12月16日公開)で、ヒロインとともに『デス・スター』の設計図を盗み出すキーマン、キャシアン・アンドーを演じるメキシコ人俳優だ。
「ぼくは、6才からSWのファンなんだけど、SWがアニメ以外で見た初めての実写映画だったから、“ぼくはもう、赤ちゃんじゃないから、アニメなんて見ない!”と心に決めたくらい衝撃的だった。
だから、ギャレス・エドワーズ監督に、“この映画のために会いたい”って言われた時は、とにかくうれしかった。エージェントから“まだ本決まりじゃないから、あまり興奮しないように”って、たしなめられたくらい(笑い)」(ディエゴ・ルナ、「」内以下同)
明るく茶目っ気たっぷりに話す姿からは想像できないが、彼は2才の時、交通事故で母を亡くし、アートに情熱的な父の影響を受け、幼い頃から演技に興味を持つ。12才でテレビドラマに出演し、俳優としてのキャリアをスタート。今ではメキシコはもちろん、ハリウッドでも活躍している。前述のとおり、8才の息子と6の娘のパパだ。
「妻とは別れているけれど、子供たちをよく映画に連れて行ったりしています。この間もロサンゼルスのぼくの仕事場に遊びに来て楽しい時間を過ごしたばかり。ようやく公開を迎えて、子供たちともこの喜びを分かち合えます」
彼が言うように、SWは近年、公開まで内容が一切明かされないため、出演者やスタッフは、家族や友人にもまったく撮影内容を話すことはできない取り決めがある。