「開催は土日の夜。会場は渋谷や青山のこじゃれた居酒屋が多くて、会費は安いと5000円だけど、1万円を超えることもあります。参加前の美容院代やネイル代を考えると、結構な出費です」
それでも参加する理由について、「みんな、夫や妻以外の異性と気軽に話す場を求めているんです」と語る。
川崎さんに不倫の経験はないが、女友達から「実はあの後…」と同窓会の後日談を告白されたこともある。“昔を知っている”という共通項が免罪符になるからか、それほど罪悪感がないのが特徴だ。
「同窓会って、自分が女として現役であるということを試す場でもあるんです。ただ、やりすぎると女子たちから総スカンを食らってしまう。不倫目的じゃなくても色目を使う子もいて、リーダー格の女子が“あの子、やりすぎじゃない?”と言うと、次からしばらく同窓会に誘われず“出禁”なんてこともありますよ」
実際、ドラマや漫画でも「同窓会」と「不倫」「恋愛」「マウンティング」は結びつけて語られることが多い。
2010年に放送された『同窓会~ラブ・アゲイン症候群』では、中学の同級生同士だった黒木瞳(56才)と高橋克典(52才)が同窓会で出会い、やがて駆け落ちする。
柴門ふみの大ヒット漫画『同窓生~人は、三度、恋をする~』でも、主人公の健太は中学の同級生あけひと同窓会での出会いを経て、再び彼女に惹かれてゆく。
ちなみにそれは日本に限ったことではない。例えばウディ・アレンの映画『セレブリティ』では、高校の同窓会に出席した男が、同級生が金髪の美女と結婚したことを知り、口惜しさから離婚して人生の再出発を誓う様子が描かれた。
※女性セブン2017年1月26日号