ライフ

生島ヒロシ氏、森永卓郎氏らの「一生働く意欲」

生島ヒロシ氏は「一生働く」派

 高齢者の年齢を75歳に引き上げる提言が出て以来、「いまはみんな若いのだから当然」「いつまで働かせるのだ」と様々な意見が交わされている。これから高齢者になる当事者たちは「いつまで働きたい」と考えているのか。定年を迎えても「まだまだ働きたい」という人は多い。元大手建設会社勤務の男性(72)は語る。

「現役時代は現場一筋で働いたので、定年後はゆっくり暮らそうと思っていました。でも、旅行やゴルフばかりだと1年もすれば飽きてくる。暇を持て余し、『このまま堕落してしまう』と思うと怖くなった。

 それ以来、知人の紹介で小さな建設会社に再就職して、社長の相談役をしたり、現場や役所を回っています。働いている方がしっくりくるし、メリハリがついて趣味も楽しめます」

 3年前に定年を迎え、現在は公益財団法人の契約社員として働く男性(68)は、「生きているうちは働きたい」と話す。

「年金だけでもなんとか食べていけると思うけど、社会貢献がしたいという気持ちが強い。会社に“来てほしい”と言われることに生きがいを感じているので、そう言われているうちは働きたい」

 リタイア後の生活への不安から、働くことを願う人も少なくない。

「仕事を辞めた後はすることがないし、会社以外の人間関係といっても、たまに同窓会があるくらい。働いているほうが寂しくなくていい。定年後、家でずっとカミサンと顔を突き合わせることになるかと思うとゾッとする。向こうだって嫌だろうし……」(販売会社勤務の59歳男性)

 フリーアナウンサーの生島ヒロシ氏(66)も「一生働く」宣言をする。

「僕も65歳を過ぎましたが、どこも悪いところはなく、高齢者と呼ばれるのには違和感がある。75歳も通過点。需要がある限りはこの仕事を続けたいと思っています。アナウンサーの先輩方には、75歳を過ぎても活躍している方が大勢いらっしゃいますし、ラジオは僕にとってライフワークですからね」

 今までと働き方を変えたいと話すのは、経済評論家の森永卓郎氏(59)だ。

「これからは自分の好きなことを仕事にしていきたいと思っています。今すでに始めているのは、童話作家の仕事。もういくつか書いていますが、本格的に書き始めようと思っています。

 それとは別に、自分のコレクションを集めた博物館の館長として店番もしたいし、ネット上でコレクターグッズ販売店も開きたい。今は大学教授もやっていますが、70歳が定年なのでその時に辞めて、趣味をメインに仕事をしていきたいですね」

※週刊ポスト2017年1月27日号

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン