スポーツ

増田明美氏の陸上競技解説、重視するのは「選手の家族の思い」

スポーツジャーナリストの増田明美氏

 箱根駅伝は王者・青学大の3連覇で幕を下ろした。大学駅伝シーズンを通して、本誌・週刊ポストで最新情報をレポートしてきた陸上長距離専門ウェブメディア「EKIDEN NEWS」主宰者の“博士”こと西本武司氏と、マラソン解説で数々のトリビア情報を紹介する元マラソン選手の増田明美氏(スポーツジャーナリスト)は、どこに注目したのか? 競技現場での情報収集を何より大切にする2人の対談は、思わぬ盛り上がりを見せた。

西本:増田さんの解説は選手をディスったりしないところがいいですよね。

増田:選手の後ろには家族がいますから。現役の頃、中継で「増田さんの顔色が悪いですね」なんて解説されると、テレビを見ていたお祖母ちゃんが心配して、ずうっと仏壇を拝んでいた。だからテレビ解説では選手の家族ががっかりしたり、心配したりするようなことは言わないと決めています。

西本:なるほど。

増田:ただね、元旦のニューイヤー(NY)駅伝の解説席で宗茂さん(元旭化成監督)と一緒だったんです。旭化成がトップだったので、機嫌良く市田孝・宏兄弟をすごく褒めるのよ。「彼らは素晴らしい。性格もいいし、兄弟の仲もいい」って。旭化成には、村山謙太・紘太兄弟もいるじゃない? 私は彼らの大ファンだから、「村山兄弟も仲がいいでしょ?」って聞いたら、宗さんが「あいつらはそうでもない」って(笑い)。

西本:“延岡組”の市田兄弟のほうがかわいいんだ。

増田:同じ旭化成の部員でも、宮崎・延岡で練習をしている市田兄弟のことはいつも見ているでしょうから。東京で練習する村山兄弟よりも気持ちが入るんでしょうね。でも、村山さんの家族が聞いたら絶対ショックだと思う。レース中ずっとそれが気になっちゃって。

関連記事

トピックス

鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン