芸能

名脇役・光石研 緒形拳から褒められた言葉だけが支えだった

「名脇役」としての評価が高い光石研

 俳優・光石研(55)が「名脇役」と呼ばれるようになって久しい。決して目立ちはしないものの、ああ、あの映画にもこのドラマにもと、おびただしい数の作品に渋い味を添えてきた。まさに名うてのバイプレイヤーなのだ。

 しかし、本人は、そんな評価を至って淡々と受けとめている。

「名脇役とかバイプレイヤーとかって、二枚目俳優以外を指すときに、いちばん便利な言葉なんじゃないですか。それは人様が呼んでくださることであって、自分としては何と言われようがいい、という感じです」

 そんなバイプレイヤーを題材にしたドラマ『バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~』(テレビ東京系)が1月13日にスタートした。

 光石のほか遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、寺島進、松重豊の6人のバイプレイヤーたちが、世界的映画監督の作品に出演するため、シェアハウスで共同生活を送るというコメディだ。

 15年ほど前、6人が集まったときに「みんなで何かやれたらいいね」と話していた企画が実現したのだという。フィクションではあるものの、各俳優が本人役を演じるという不思議な設定。第一線に立ち続けてきた脇役6人が繰り広げるストーリーが面白くないはずもなく、深夜番組ながら、すでに評判を呼んでいる。

 が、名バイプレイヤー光石研のデビュー作は、意外にも脇役ではなく、堂々の主役だった。

 福岡県にある東海大学付属第五高等学校のサッカー部員だった光石は、友達に誘われ、博多で撮影される映画のオーディションを受けた。演技とは無縁のど素人だったが、なんと3回の試験をパスし、主役の座を射止めてしまう。

『嗚呼!!花の応援団』シリーズを手がけた曽根中生監督の新作『博多っ子純情』(1978年公開)だった。

関連記事

トピックス

ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《子どもの性別は明かさず》小室眞子さんの第一子出産に宮内庁は“類例を見ない発表”、守谷絢子さんとの差は 辛酸なめ子氏「合意を得るためのやり取りに時間がかかったのでは」
NEWSポストセブン
現在、闘病中の西川史子(写真は2009年)
《「ありがとう」を最後に途絶えたLINE》脳出血でリハビリ中の西川史子、クリニックの同僚が明かした当時の様子「以前のような感じでは…」前を向く静かな暮らし
NEWSポストセブン
ファッションの面でも注目を集めている愛子さま(2025年5月18日、撮影/JMPA)
《公務でのご活躍続く》愛子さまのファッションに感じられる“母・雅子さまへのあこがれ”  フェミニン要素で“らしさ”もプラス
NEWSポストセブン
Mrs.GREEN APPLEの冠番組『テレビ×ミセス』(TBS系)が放送される(公式HPより)
《ミセスがテレビに進出!》冠番組がプライム帯で放送される3つの必然性 今後、バラエティ進出が拡大する可能性も
NEWSポストセブン
5月20日の公務での佳子さま(時事通信フォト)
《第一子出産で注目》佳子さま、眞子さんの“お下がりファッション”ブランドは「ご家族で愛用」背景にあった母・紀子さまの影響【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
六代目山口組の新人事、SNSに流れた「序列情報」 いまだ消えない「名誉職」に就任した幹部 による「院政説」
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《親子スリーショットの幸せな日々》小室眞子さんは「コーヒー1杯470円」“インスタ映え”カフェでマカロンをたびたび購入 “小室圭さんの年収4000万円”でも堅実なライフスタイル
NEWSポストセブン
元女子バレーボール日本代表の木村沙織(Instagramより)
《“水着姿”公開の自由奔放なSNSで話題》結婚9年目の夫とラブラブ生活の元バレーボール選手の木村沙織、新ビジネスも好調「愛息とのランチに同行した身長20センチ差妹」の家族愛
NEWSポストセブン
宮城野親方
何が元横綱・白鵬を「退職」に追い込んだのか 一門内の親しい親方からも距離置かれ、協会内で孤立 「八角理事長は“辞めたい者は辞めればいい”で退職届受理の方向へ」
NEWSポストセブン
常盤貴子が明かす「芝居」と「暮らし」の幸福
【常盤貴子インタビュー】50代のテーマは「即興力」 心の声に正直に、お芝居でも日々の暮らしでも軽やかに生きる自分でありたい
週刊ポスト
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
ホストにハマったAさんが告白する“1000万円シャンパンタワーの悪夢”「ホテルの部屋で殴る蹴るに加え、首を絞められ、髪の毛を抜かれ…」《深刻化する売掛トラブル》
NEWSポストセブン
西武・源田壮亮の不倫騒動から5カ月(左・時事通信フォト、右・Instagramより)
《西武源田と銀座クラブ女性の不倫報道から5か月》SNSが完全停止、妻・衛藤美彩が下していた決断…ベルーナドームで起きていた異変
NEWSポストセブン