リチウムイオン電池を使った最新キャンピングカーは、他社でも展示している。
トヨタの不動人気バン「ハイエース」をベースに、リチウムイオン蓄電池を積んだ「rem Forest」シリーズを販売するのは、キャンパー鹿児島だ。昨年よりカー用品大手のスーパーオートバックスが正規販売代理店になり、全国3店舗でキャンピングカーの販売を開始している。
リチウムイオン搭載の同キャンピングカーは、乗り出し価格でおよそ780万円と高額だが、毎月購入者が絶えないという。一体、どんな層が乗っているのか。
「キャンピングカーというと、会社経営者やリタイアしたシニア層など、お金に余裕のある人たちが購入していると思われがちですが、いまは街乗りクルマとして使いながら、週末は高級車中泊の旅に出掛けたいという40、50代のファミリー層に人気です。先日は小さな子連れの20代のお父さんが購入されました。
ライフスタイルに柔軟に対応できる車内装備、そして泊まる場所を気にせず、すぐに快適なクルマ旅に出掛けられるメリットを考えれば、決して損はしない価格だと思います」(スーパーオートバックス担当者)
日本RV協会によれば、2005年に約5万台足らずだった日本のキャンピングカー市場(総保有台数)は、2016年に9万5100台と、ほぼ倍増している。
月末金曜の仕事を早く切り上げる「プレミアムフライデー」の推進も図られようとしている今、“グランピングカー”に乗ったスマート旅は、ますます注目を集めそうだ。