ビジネス

GDP成長見込める新産業「遊び」「ギャンブル」「エンタメ」

ギャンブル産業も成長分野になる(写真:アフロ)

 日本経済の不調が長らく唱えられているが、停滞ムード漂う世界の中で、日本だけが元気だという論文を欧米の経済誌や外交誌が相次いで掲載している。双日総研チーフエコノミストで、『気づいたら先頭に立っていた日本経済』(新潮新書)の著者・吉崎達彦氏が、不思議に安定している日本がこれから取り組むべき第4次産業の拡大と、「遊民経済学」について解説する。

 * * *
 日本が当面増え続ける社会保障費を工面するためには、GDPの成長が欠かせない。そこで成長が見込める新産業が必要になるのだが、私が声を大にして言いたいのが、「遊び」「エンタメ」の重要性だ。

 お役所仕事のように渋々やらなきゃいけないサービス業をこれまで通り第3次産業と呼び、お客さんがニコニコしているものを第4次産業と呼ぶことにする。この第4次産業を拡大すること。これが私の提唱する「遊民経済学」の根幹だ。

 その一例としてギャンブルがある。何を隠そう、私は毎週末通うほどの競馬好きだ。私は競馬などのギャンブル産業も、成長分野になると考えている。

 通称カジノ法ことIR法が成立し、実現に向けて本格的な議論が始まった。カジノを含む大型リゾート施設を東京圏と大阪の2か所に設置することの経済効果は、直接的なものだけで2兆円にのぼるとみられている。依存症の問題や治安悪化などが懸念されているが、新しいものには多かれ少なかれ拒否反応は出るものである。日本的なおもてなしの精神を加味して育てていけば、ギャンブルも有望な成長分野になるだろう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン
新潟で農業を学ことを宣言したローラ
《現地徹底取材》本名「佐藤えり」公開のローラが始めたニッポンの農業への“本気度”「黒のショートパンツをはいて、すごくスタイルが良くて」目撃した女性が証言
NEWSポストセブン
妻とは2015年に結婚した国分太一
《セクハラに該当する行為》TOKIO・国分太一、元テレビ局員の年下妻への“裏切り”「調子に乗るなと言ってくれる」存在
NEWSポストセブン
1985年春、ハワイにて。ファースト写真集撮影時
《突然の訃報に「我慢してください」》“芸能界の父”が明かした中山美穂さんの最期、「警察から帰された美穂との対面」と検死の結果
NEWSポストセブン
歴史学者の河西秀哉氏
【「愛子天皇」の誕生を希望】歴史学者・河西秀哉氏「悠仁さまに代替わりしてから議論しては手遅れだ」 皇位継承の安定を図るには“シンプルな制度”が必要
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「給料もらっているんだからさ〜」国分太一、若手スタッフが気遣った“良かれと思って”発言 副社長としては「即レス・フッ軽」で業界関係者から高評価
NEWSポストセブン
ブラジル訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《クッキーにケーキ、ゼリー菓子を…》佳子さま、ブラジル国内線のエコノミー席に居合わせた乗客が明かした機内での様子
NEWSポストセブン
”アナウンサーらしくないアナウンサー“と評判
「笑顔でピッタリ腕を絡ませて…」元NMB48アイドルアナ・瀧山あかねと「BreakingDown」エース・細川一颯の“腕組み同棲愛”《直撃に「まさしくタイプです(笑)」》
NEWSポストセブン
グラビアのオファーも多いと言われる中川安奈アナ(本人のインスタグラムより)
《SNSで“インナーちらり笑”》元NHK中川安奈アナが森香澄の強力ライバルに あざとキャラと確かなアナウンス技術で「ポテンシャルは森香澄以上」との指摘
週刊ポスト
不倫が報じられた錦織圭、妻の観月あこ(Instagramより)
《錦織圭・モデル女性と不倫疑惑報道》反対を押し切って結婚した妻・観月あことの“最近の関係” 錦織は「産んでくれたお母さんに優しく接することを心がけましょう」発言も
NEWSポストセブン
お疲れのご様子の雅子さま(2025年、沖縄県那覇市。撮影/JMPA) 
雅子さまにささやかれる体調不安、沖縄訪問時にもお疲れの様子 愛子さまが“異変”を察知し、とっさに助け舟を出される場面も
女性セブン
インドのナレンドラ・モディ首相とヨグマタ・相川圭子氏(2023年の国際ヨガデー)
ヨグマタ・相川圭子氏、ニューヨーク国連本部で「国際ヨガデー」に参加 4月のNY国連協会映画祭では高校銃乱射事件の生存者へ“愛の祝福”も
NEWSポストセブン