「高橋さんは“奥行き”を醸し出せる稀有な存在。それはどこか悲しそうだったり、何を考えているかわからなかったりする、あの目の表情によるところが大きい。それと、陰と陽でいうと、陰のキャラも演じられるので、そのときの低めのテンションとあの声にも癒されます。そこは『シン・ゴジラ』で共演した長谷川博己さん(40才)にも通じますね」
西森さんはそんな高橋がこうも大ブレークしているのは、「女性が屈したくなる魅力があるから」と見ている。
「『an an』では、ファンレターに『不倫がしたい』と書かれていることを明かしていましたが、『実際に不倫をしたら、きっと皆さん、すごく怒るでしょう?』などと切り返していて、俯瞰した感覚を持っているんだなと思いました。どんな感情を向けられても受け止め、かといって動じない。それは役者としての自信でしょう。そういうところに安心できるから、女性たちは思い切り感情を垂れ流しにできるし、屈することができるのだと思います」(西森さん)
ただそうして屈したものの、一筋縄ではいかない。手を伸ばせば触れられそうなほど近くにいたはずなのに、知れば知るほどはるか遠くに感じる。気づいたら好きになっていた人って、いつもそうなんですよねぇ…。
※女性セブン2017年3月23日号